雑談散歩

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ホームセンターの工具売場に潜り込んでいた役に立たない「家庭用」の工具

家庭的?

「家庭料理の店」とか「家庭的な雰囲気の店」とか。
そういう看板を掲げた居酒屋を見かけることがある。
私が、決して入るまいと思っている居酒屋は、こういう類の居酒屋。
「家庭料理の店」という看板のある居酒屋は、料理に自信の無い店主がやっている店が多いと私は感じている。
したがって料理がありきたりで不味いことがほとんど。
プロの料理が苦手な人が「家庭料理」というホットなムードを隠れ蓑にしている傾向が強いと感じている。
「家庭料理」という表示に、料金が安いのではと思ってしまいがち。
だが、飲み代はそれほど安くないことが多い。

「家庭的な雰囲気の店」というのも曲者である。
常連客だけがアットホームという店が多い。
初見のお客はよそ者扱い。
「あんたここへ何しに来たの?」という対応をされた経験が、私にはある。
もっとも、私の人相風体に問題があったのかもしれないが・・・・。
例によって上記は、私の狭い体験によるところの私見である。
全てがそうでないことを神に祈りたい。

5mm厚のアクリル板に垂直に穴を開ける

なぜ冒頭で「家庭ナントカ」を書き出したのかというと。
それは、ホームセンターで役に立たない工具を買ってしまったから。
「安物買いの銭失い」である。
あらかじめネットで調べていればこんなミスはおかさなかった。

それがなんで「家庭ナントカ」と関係あるの?
その役に立たない工具の箱の裏に、目立たないように小さく「家庭用」と書かれていたからだ。
さらに、「家庭用」の記載から離れた場所に、「お客様へ」と題して、「本製品は家庭用です。業務用にはお使いにならないでください。」という「警告」が目立たないようにこじんまりと書かれてあった。
この「言い訳」のような「警告」は、買った後で気がついたこと。

その工具を買ったのは、アクリルのプレートを壁面に取り付けるために、アクリル板に穴を開ける必要があったからである。
4本のボルトは、すでに壁面に設置されている。
そのボルトの位置目指して正確に穴を開けなければアクリルのプレートを取り付けることが出来ない。
しかも、5mm厚のアクリル板に、ドリルで垂直に穴を開けなければならない。
穴の位置は、今まで付いていたプレートをあてがえば、すぐにわかる。
問題は、アクリル板の四隅に垂直に穴を開けること。
ドリルを手で持って垂直の穴を開けるには名人級の腕が要る。
ボール盤を使えば簡単なのだが、ボール盤は重くて現場へは持ち運べない。

電動ドリルスタンド

何か手頃な道具はないものかと、ホームセンターの工具売場を探していたら、「電動ドリルスタンド」というのが目にはいった。
箱には「お手持ちの電動ドリルで連続穴あけ・まっすぐな穴あけができる」と書かれている。
値段は税込みで4000円ちょっと。
世の中には、安くて便利なものがあるものだと、早速購入。
取扱い説明書を読みながら組み立てたが、おかしなことに取扱い説明書には使い方の記載が無い。
「組み立て方法」、「各部の調整方法」、「電動ドリルの取り付け方法」、「バイスの取り付け方法」と項目が続くが、「使用方法」というあるべき項目が無い。

さっそく電動ドリルをセットして、たぶんこういう風に使うのだろうと試運転。
ところが、ハンドルがガタつくので、ドリルがブレながら下りてしまう。
これでは、穴あけ位置を正確に狙うことが出来ない。
本体固定ネジに付いているナットを締めると、ガタつきは減るが、ハンドルの動きが鈍くなってドリルがスムーズに下りなくなる。
ナットを緩めると、ハンドルのガタつきが酷くなり、ドリルのブレ具合も大きくなる。
その結果、この工具でアクリル板の所定の位置に正確に穴を開けるのは不可能であることがわかった。
箱に明記されている「まっすぐな穴あけができる」ためには、この「電動ドリルスタンド」をどう操作すれば良いのか。

言い訳のように、箱に小さく「家庭用」だと!

「取扱説明書」をよく見たら、表紙に「家庭用」と書かれてあった。
そして、その下に「本製品は家庭用です。業務用にはお使いにならないでください。」だと!
そんな「注意書」の記載は箱には無かったはず。
箱をよく見ると、箱の裏側の目立たないところに小さく記載があったのは前述した通り。
これでは、「注意書」に気がつかないまま購入してしまう人も少なく無いのでは。
ところで、「家庭用」ってどういうことだろう?
これじゃ日曜大工にも使えない。
正確な仕事のできる道具が業務用で、雑な仕事しかできない道具が「家庭用」ってことか。
「家庭用」というのは、機能は備わっているが、業務に使えるほどの耐久性はないというのが一般的な解釈のはず。
余暇に行う趣味的な日曜大工用(家庭用)の道具だって精度は良好でなければならない。

ネットでの評判は悪評が多かった

そこで「アマゾン」などのネット通販サイトの、この商品に対するカスタマーレビューを探してみたら、悪評が目立って多い。
「マニュアル通りに組み立ててもレバーが動作しない」とか。
「だめだ、こりゃー」とか。
「精度が悪過ぎて使い物になりません」とか。
「価格相応?」とか。

安物買いの銭失い

「安物買いの銭失い」になる前に、もっとネットで調べるべきだったと反省した次第である。
「用が足りない」という言い方があるが、「家庭用」でも用が足りない。
それにしても、ホームセンターに、とんだ「家庭用」商品が紛れ込んでいたものだ。
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