2017/07/22

CorelDRAWで扇風機のイラストを描いてみた

扇風機のイラスト。
「CorelDRAW X8」の、まだ使っていない機能をいろいろ試しながら扇風機のイラストを描いた。
描いている人が老齢なので、扇風機も古臭いものに仕上がってしまった。
昔はこんなものでもなかなかオシャレだったのだが。

今流行りの扇風機のイラストを描いても、なかなか実感がわかない。
とくに羽根の無い「タワーファン」と呼ばれている扇風機は、従来の扇風機と形が大きく異なっている。
「タワーファン」のイラストには、高齢者が抱いている扇風機としての存在感が無い。

イラストとは、文章に添えられる説明的な絵のことであるから、機能を絵にすることも大事だ。
たとえば、空気清浄機の機能を備えた扇風機。
それがひと目でわかるようにイラストを仕上げる。
そういう挿絵は、商品説明のパンフレットや取扱説明書などでの需要が多い。

一方イラストには、その絵がもたらす雰囲気を楽しむという効能がある。
イラストを見て、自身の青春時代を懐かしく思い出すというような。
アパートの六畳間で、こんな扇風機を使って、真夏の暑さを耐えていたっけ。
そんな記憶がノスタルジーとともによみがえる。
思い出は、その人の情緒的な資産であるから、たくさんの良い思い出には貴重な価値があるはず。
そういう情緒に働きかけるイラストにも、それなりの価値があるように思う。

人々の購買意欲をかきたてるイラストがあれば、人々の感情を豊かにするイラストもある。
古い道具のイラストなどは、その類なのだろう。

「ものを描くことで、ものの存在感を表現する」江戸時代の俳諧師として野沢凡兆の存在は私には魅力的である。
野沢凡兆の発句の感想文をいろいろな方法で書いてきたなかで、私はそのことについて述べてきた。
「ものの存在感」には、その「もの」に接している者の感情が反映されている。
その感情の共有なしに、野沢凡兆の発句への感動はあり得ない。
「もの」を描いてきた野沢凡兆と「もの」そのものを描くイラストとは、「ものを描くことで、ものの存在感を表現する」という点では共通している。

古い道具を描く、昔の生活のジオラマを作る、生活のなかにある「もの」の存在感を表現する。
そういう活動をしている作者の感情を理解し共有できて、はじめてその世界がわかるということではないだろうか。

というのも、この古くて新しいグラフィックソフトである「CorelDRAW」をこのごろ使いはじめているうちに、私は上記のような考えをより一層強く持つようになったのだ。
「AdobeのIllustrator」が発売されたのは、1987年1月。
「CorelDRAW」は、その2年後の1989年に発売されている。
つまり「CorelDRAW」は、ドローソフトの王者である「AdobeのIllustrator」と同等の歴史をもっているのだ。
しかも「AdobeのIllustrator」に劣らない機能をたくさん備えている。
しかしながら、日本においては全くマイナーで、近年は解説書も出版されていない状況である。
日本では全く売れてないグラフィックソフト。
松尾芭蕉ほど有名ではない野沢凡兆。
実力がありながら見向きもされないその存在感が、私には魅力的なのだ。

さて今回の作業では、「エンベロープツール」と「オブジェクト」>「変形」>「回転ツール」が役にたった。
「エンベロープツール」は、扇風機の羽根の形を整えるのに使ってみた。
「変形」の「回転ツール」は、羽根とガードの回転コピーに大いに役立った。

描いては消し描いては消しの試行錯誤的な作業だったので、今回はイラストの制作手順図は作れなかった。
制作手順図のアップは、次回の仕事としたい。

今回は、私がこのブログで取り上げてきた野沢凡兆の俳諧と、CorelDRAWをリンクさせるという、ブログ運営上の戦略的な意図もあってこの記事を書いた次第。
意図的なキーワードを込めて文章を書いたので、読みにくい箇所があったらごめんなさい。

扇風機のイラスト。
扇風機のイラスト。スイッチもついているよ。

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