言葉遊びの言葉の解釈

「ある人は十銭をもって一円の十分一と解釈し、ある人は十銭をもって一銭の十倍と解釈すと。同じ言葉が人に依って高くも低くもなる。言葉を用いる人の見識次第である。」


夏目漱石の小説「虞美人草」の中の、この一節が名言として、多くの人に慕われている。
この言葉を「座右の銘」とする方もいらっしゃるらしい。
「座右の銘」とは、「いつも自分の座る場所のそばに書き記しておいて、戒めとする文句」のこと。

そんなに大切な文句なら、書き記すことなんかしないで暗記したらどうだろうか。

ひとつの事実の捉え方によって、その事実と接した人の気持ちが前向きになったり、そうでなかったりする。
冒頭の、「虞美人草」の一節を、そういう風に解釈する方もおられることだろう。

言葉を用いる人の感性しだい。

「ひとりの男を上方から見下ろせばハゲ頭男だが、その男を下方から見上げればヒゲ面男になる。同一人物が滑稽にも偉そうにもなる。人物評価する人の社会的地位次第である。」

これは、今思いついた、私の冗談。


意味深な言葉を放てば、その言葉が独り歩きして、いろんな場所で遊び歩く。

その言葉が巡り巡って、自分のところに帰って来る。

おやまあ、ずいぶん垢抜けて、粋になってもどってきたねぇ。
俺の言った言葉とは思えねーよ。

言葉遊びの楽しさは、空想の楽しさでもある。

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