雪の中の生命「斧入れて香におどろくや冬木立」

冬が、死の季節として表現されることもある。

荒々しく寂しい風景の印象がそういう表現を生むのだろう。

植物や動物の姿が、雪に被われて消えてしまう様子と、生命感の無い死の世界を重ね合わせて、そう感じるのかもしれない。

多くの恩恵を生み出しているブナの森は、積雪量が多い地域ほど大規模な森林形態を維持しているようだ。

青森県の白神山地が、その代表格。

多くの恩恵とは、水資源や豊富な山菜、豊かな漁場の形成など。

雪は、「死の季節の白布」では無いと言える。

斧入れて香におどろくや冬木立 

享保の大飢饉の頃に青春時代を送り、天明の大飢饉の最中に68歳で亡くなった与謝蕪村の58歳の時の句。

その頃、蕪村は京都近辺で暮らしていたという。

その住処の近くの林で薪を採取しに入った時の句のように思われる。

辺りに雪が積もっていたかどうかは、想像するしかない。

「雪折やよし野の夢のさめる時」という63歳の時の句もあるから、蕪村は斧を片手に雪の林に分け入ったのかも知れない。

枯れ木と思って斧を振りかざしたら、その切り口から生命の香りが湧き上がって、蕪村の心がふるえた様子が思い浮かぶ。

1773年当時の58歳といえば、蕪村は自身の死を念頭に置いていただろう。

冬は死の季節では無かった。

雪の中で燃える生命がある。

蕪村は、自身の生命に触れた思いであったかも知れない。

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