雑談散歩

    山スキーやハイキング、読書や江戸俳諧、山野草や散歩、その他雑多なことなど。

沢の雪解け水に水没したフキノトウ

水辺のフキノトウ。
水没してしまったフキノトウ。
今日は先週とは違うルートで大毛無山を目指しましたが、沢が増水していたので、渡れずに断念。
渡れそうな「スノーブリッジ」もありましたが、気が進みませんでした。

ぶらぶらと山の裾をスキーで散歩していたら、美味しそうなフキノトウを発見。
今日は「フキノトウ採り」ということに決めました。
予定を自由に変更できるところが、気ままな単独行の良い所です。

写真のように、花を開いたフキノトウが沢の水に浸かっています。
完全に水没してしまっているフキノトウも見えます。
フキノトウの水中花と言ったらしゃれていますが、ちょっと無惨な気もします。

食べごろの蕾のときは、まだ水に浸かってなかったのでしょうが、雪解けが進むにつれて沢の水かさが増し、写真のような状態になったのです。
この水が退いた頃、同じ地下茎からフキの葉柄が出るのでしょう。

この写真のフキノトウの群生が、フキの地下茎の進出の「水際」かも知れません。

フキは面白い植物で、ひとつの地下茎から花と葉柄が別々に育ちます。
丸いフキの葉の「茎」は、実際は茎では無くて、葉の一部で、丸い葉と地下茎を結ぶ通路の役割を果たしているのだそうです。
茎では無くて、葉の柄なんですね。

更に面白いことに、このフキの花(フキノトウ)には雄花と雌花があるそうです。
大きく育つのは雌花の方で、雄花は花を咲かせるとそのまま萎んでしまうらしいのです。

食用に採るフキノトウは、花を開く前の、丸く結んだような蕾です。
まだ蕾の頃が、苦味も少なく美味しいからです。

花の色が白なら雌花、黄色なら雄花ということですが、蕾のうちは解りません。
ですから、雄花と雌花では、どちらが美味しいのか判別できませんね。

山の斜面とか田んぼの畦道で、よくフキノトウを見かけますが、私の経験では、これらの生育条件のフキノトウは苦味が多くてあまり美味しくはありません。

美味しいフキノトウは、今日の収穫地のような山の沢の岸に生育しているものです。
まだ水没していないフキノトウの蕾の極上品を選んで採取しました。

まずは、天ぷらでいただきました。
予想通り、美味しかったです。
フキノトウ味噌も香りが豊かで美味しかったです。

フキノトウがこんなに美味しいと、後から出て来るフキの葉柄も美味しいのでは、と思っています。
山の恵みは水の恵みですね。
感謝。

沢岸の、花の開いたフキノトウ。
Next Post Previous Post

広告