年をとると身長が縮む
身長測定器。 |
身長測定
若い頃は、身体の肉が増えたり減ったりして体重が増減する事はあっても、身長が縮むことは無いと思っていた。しかし、老齢とともに身長は縮むのである。
46歳の頃、ちょっとした手術で入院することになり、10年ぶりぐらいに身長を測ってもらった。
そのとき、看護婦さんから告げられた数字が165センチだった。
測り間違えだろうとと思い、もう一度看護婦さんに測定をお願いしたら、その看護婦さんは怪訝な表情で、「やっぱり165センチですよ。」と言った。
不親切な看護婦
私は私の身長が小柄ながらも167センチあると思っていたので、不思議な感じがしたのだった。2回目の測定では、背筋をきちんと伸ばして最良の姿勢で測ってもらった結果が165センチだったので、その数字で納得せざるを得なかった。
私の最終の記憶では、30代の半ば頃まで、私の身長は167センチと決まっていたのだから・・・。
そのときの看護婦さんも看護婦さんである。
看護婦の職業的な知識として、老齢化とともに身長が縮む事があると患者にアドバイスしてくれても良さそうなものだが・・・。
何も専門的な話でなく、雑談程度にさらりと、身長が縮む事を教えてくれても良さそうなものだが。
そんなに看護婦さんの仕事は余裕がないのだろうか。
それは、さておき・・・・。
身長が5センチ減少
去年の1月に、内視鏡による大腸ポリープの摘出手術を日帰りで受けた時も身長の測定を受けた。この時の測定身長が162センチであった。
なんと、若い頃から5センチも背丈が減っているじゃないか。
しかし、このときは平然としていた。
「あら、そうなの。」という感じである。
心のなかでは「また減ったのか!5センチも縮んだのか!」とショックだった。
最近腰痛が頻繁に起こるのも、この身長の減少と関係があるのかも思った。
が、そんなことを看護婦さんに訊ねても、ここは整形外科ではなく胃腸科であるから、その若くて可愛い看護婦さんは何とも返答出来ないだろう。
背骨の椎間板の減少
人間の身長は、中年期ぐらいから加齢に従って少しずつ縮んでいく傾向があるらしい。加齢とともに身長が縮む原因の中で、特に大きなものが背骨の椎間板の厚みの減少であるとか。
大半が水分で出来ている椎間板の水分量が、加齢とともに減少していく傾向があり、椎間板から水分が失われると椎間板が縦方向に潰れ、その厚みが減り、その結果身長が縮むということらしい。
お年寄りがだんだん小さくなっていくように見えるのは、こういうことがあるからである。
肉体の老いとの闘い
石原慎太郎氏は、「老いてこそ人生」という本の中で、以下のように言っている。
「肉体の老いとの戦いに必ず敗れていく人間に与えられるものは、気力をも含めて真の成熟など有形無形計り知れぬほど多くのものがあるはずです。」
年をとると身長が縮み腰痛が頻繁に出てくるようになる人間に与えられるものは、気力をも含めて真の成熟など有形無形計り知れぬほど多くのものであってほしい。
私には儚い希望のようにも思えるが、肉体の老いとの闘いを放棄したくもない。
せめて、「ぶら下がり健康器」で、老いからくる身長の減少と闘ってみなければなるまい。
懸垂運動で、老いに打ち勝つ筋肉を鍛えてみなければなるまい。
こうして、老いと闘う方法を日常的に行う事が、若さにとどまる方法なのだろう。
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