期待したサモダシ(ナラタケ)の収穫は微量だった
オニナラタケの幼菌。 |
今年はキノコが不作だと言われているが、それでも、それなりに発生しているだろうと山へ出かけた。
よそは不作だが、自分の知っている山だけは、そろそろサモダシ(ナラタケ)が沢山出ているかもしれない、という期待を抱いて山を彷徨い歩いた。
おそらく、キノコ採り達は、みんなそう思って山に入るに違いない。
そういう、「我だけは沢山採れる」という期待の気持ちが無ければ、誰も山へは入らない。
結果は、ごく微量のサモダシの収穫だけだった。
この時期で、サモダシが見当たらない。
やはり今年は、サモダシに関しては大不作のようだ。
このキノコは大量に発生していた。
スギヒラタケは2004年まで、この地方では食用キノコとして重宝されていた。
歯ざわりが良くて、淡白でクセの無い味のため、愛好者の多かったキノコであった。
ところが、2004年(平成16年)の秋に、腎機能障害を持つ人がスギヒラタケを食べて急性脳症を発症する事例が、東北地方や北陸地方などで相次いで報告された。
このことで、スギヒラタケには「毒性」があるのでは、という疑いが濃くなり、今では食品安全委員会などの政府関係機関から摂食を控えるように言われている。
長年愛食されていたスギヒラタケが、突然「毒キノコ」のような扱いを受けるようになったのは、不思議なことである。
このごろ山で、右の写真のような、ねじ切れたような倒木を多く見かけるようになった。
台風などの大風の影響で生じた倒木は、根もろとも倒れているのだが、写真の倒木は幹がねじ切れて折れてしまっている。
竜巻のような風でなければ生じ得ない倒木のように思われる。
この新しい倒木にも、数年後には美味しいキノコが生えるのだろう。
この時期は、森を見る目が完全にキノコ採りの目になってしまう。
手に入ったのは、右の写真の美しいサモダシ(ナラタケ)だ。
この新しい倒木にも、数年後には美味しいキノコが生えるのだろう。
この時期は、森を見る目が完全にキノコ採りの目になってしまう。
サモダシ(ナラタケ)少々。 |
朝、期待して山へ入ったのだが、サモダシ(ナラタケ)の収穫は写真通り、微量だった。
キノコを求めて山を彷徨い歩き、キノコには巡り会えなかったが、キノコ採り以外に山の彷徨い歩きも目的の一つだったので、それはそれで楽しかった。
道のない山の自然を楽しむのが、私の、山歩きを楽しむ方法のひとつとなっている。