公園のメタセコイア(曙杉)の紅葉
メタセコイア(曙杉) |
そのメタセコイアの遅い紅葉が始まりつつある。
メタセコイアは、紅葉の最盛期には鮮やかな赤褐色に染まる。
この写真の状態では、そうなるのはまだ先のことになるだろう。
そんなメタセコイアの、変化する紅葉の様子を眺めるのも、散歩の楽しみのひとつ。
樹形が大きく、しかも整っているので、その紅葉は見事である。
メタセコイアという名前は、古めかしい印象を持っているが、その名のイメージ通り生きた化石として有名である。
日本では、300万年から100万年前頃まではたくさん生えていたと言われている。
この古代の木が、どいういう方法や仕組みで現代まで生き残ってきたことか。
生きた化石として身近なものにゴキブリがあるが、ゴキブリの種族が古代生物として生き残ってきた理由は、なんとなく解るような気がする。
抜群の適応力みたいなものを感じるからだ。
メタセコイアは当初化石として発見されたため、絶滅した種と思われていたらしい。
ところが、メタセコイアは、中国のある地方で現存する事が確認され、挿し木や種子という「方法」で広く植栽が行われたらしい。
ゴキブリは人間に嫌われながら生き延び、メタセコイア(曙杉)は人間に愛されたゆえに生き延びている。
この2者が自分史を語りながら会話したら面白い「劇」になるだろうと思いながら、公園の散歩を続けた。
散歩は思索。
散歩は思索。