晩秋の谷でナメコ採り
晩秋の林道。 |
ミズを採った谷よりも下流は、初めて入る場所なので、探索も兼ねたキノコ採りである。
谷の入口には、まだミズ(ウワバミソウ)が青々と茂っている。
細くて足場の悪い沢筋を下ると、谷幅がだんだん広がってきた。
この谷のブナやミズナラの木は、あんまり太く無い。
その細いブナの倒木に、ナメコが大量に付いているのを発見したが、残念ながら全部腐っていた。
ここしばらく雨の日が続いていたので、水分がしみ込んで腐敗を早めたのだろう。
痛んでいないムキタケをいただきながら、沢を下りる。
谷の急な斜面に縦に倒れている倒木にムキタケがびっしり付いている。
足場を確保しながら、慎重に採集。
水分を吸い込みやすいムキタケは、採る時に手で軽くしぼってからリュックに入れると、キノコの重みが減る。
本流の沢筋には人の靴の跡が残っていて、ナメコを採取した跡もあった。
沢本流の川原に踏み跡が付いていたので、私のルートとは違う場所からこの谷に入っている人がいるのだ。
こんな険しい谷なのに、好きなキノコ採りもいるものだ。
ナメコを採る方法は、沢筋を探すのが一番だから、こんな場所にもキノコ採りは下りてくる。
傘が開いていて、腐る一歩手前の状態だったが、傘裏のヒダがきれいだったので、ありがたく頂戴した。
下の写真のようなムキタケは、方々で見かけた。
ムキタケの収穫は、かなりな量になった。
ムキタケの収穫は、かなりな量になった。
本流に流れ込んでいる枝沢が多い地形なので、ていねいに探せばナメコはもっと見つかるかも知れないという印象をもった。
小さな滝が続いたり、尾根に大岩があったり、散策していても楽しい所である。
山の方々にあるこんな面白い場所を全て歩き回りたいものだが、それでは、体がいくつあっても足りない。
体力も、以前から比べたら減少ぎみだ。
現在の限られた場所で、楽しみを多く見つける方法を探求するのも山の歩き方。
それは、日常の生活にも通じるものがある。