植え込みの雪囲いの方法

板を使った雪囲い
枯葉に埋もれた公園の通路にある板作りの雪囲い。


 いつの間にか、公園のツツジの植え込みの雪囲いが終わっていた。
青森市の平和公園には、公園の中程に、時計塔のようなモニュメントが設置されていて、そのぐるりを囲むようにツツジが植えられている。

真新しい板材の匂いがすると思ったら、新品の板が使われていた。
去年は、たしか古い板で囲っていたと覚えているので、何年かで板を交換しているのだろう。
新しい板だと、仕上がりもきれいに見える。

貫板(ぬきいた)と垂木(たるき)と荒縄(あらなわ)の組み合わせで、ツツジの冬の家が出来上がっている。
ゆっくり見物していると、全ての雪囲いが一定の組み方で作られているので、植え込みの雪囲いの方法がよくわかる。

庭木の雪囲いの簡易な方法は、竹を円錐状に組んだり合掌状に組んだりしたものを多く見かけるが、この公園の雪囲いは豪華である。
植栽の上に空間が保たれているのは、ツツジの冬芽を保護してその発育を促すためだろうか。

雪の積もった厳冬期に、板の隙間からツツジの冬芽を見物に訪れる人のために、かわいい冬芽がよく見えるように、植栽の上の空間を広めにとっているのだろうか。
この公園は、雪がけっこう積もる。

雪薮をこいでツツジの冬芽を覗きにくる御仁がいるかどうか、それは冬になってみなければわからない。
公園の植え込みの雪囲いの方法は、植え込みに対する接し方の方法でもある。
ツツジの雪囲いの家並に郷愁を覚えるのは、異郷をさすらう旅人だけではないだろう。
季節の移り変わりがもたらす日常の造形を、じっと見入ってしまっている自身に気が付く、という郷愁もあるのだ。


雪囲いを内側からながめる。

雪囲いの集落。

真新しい板と角材。

雪囲いの長屋。

雪囲いの小路。

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