公園の、雪囲いされないイロハモミジ
池の中島のイロハモミジ。 |
右の写真は、数日前に撮ったもの。
このとき積もった雪は、今はすっかり融けてしまっている。
カラーで撮ったものだが、ご覧の通り、モノクロームの世界となっている。
写真の枝ぶりの良い木は、公園の池の中島に立っているイロハモミジ。
枝にボリュームがあるので、新緑も紅葉も見事な木である。
どこかの庭園に立っていても、他の庭園樹と見劣りしない姿の良さだと私は思っている。
庭園に関しては全く素人なので、そんなに良い姿では無いかも知れないが・・・。
細い枝の密度が濃いので、雪の積もり方もそれに合わせてボリュームたっぷりだ。
まだ冬の入口なので、この程度の積雪で済んでいるが、本格的な時期になれば、このイロハモミジの枝に、重みたっぷりの雪が押しかかることになるだろう。
それなのに、積雪の重みからの枝折れを防ぐ棒材の突っ張りが施されていない。
去年も一昨年もけっこうな積雪があったのに、この木は、枝が折れたような形跡が無い。
こんな無防備な状態で枝が折れないとは、イロハモミジの枝はよっぽど丈夫なのだろう。
そう思ってネットで調べてみたら、そうではなかった。
イロハモミジの枝はもろくて折れやすいとある。
だが、「枝先をよく伸長してシュートを形成しやすい。」ともある。
であるから、写真のイロハモミジは冬場ノーガードでも、こんなにボリュームがあるのだろう。
庭園樹の姿の良さは、枝のボリュームで決まるわけではないだろうが、この写真の木はこんもりとした味のある木だと思っている。
公園の、雪囲いされないイロハモミジの、野性味を帯びた姿だ。