雪をかぶったサンシュユの赤い実
サンシュユの赤い実。 |
紅葉した葉の影に隠れていたサンシュユの赤い実が、姿を現している。
今日は、朝から雪模様。
サンシュユの小さな赤い実に雪が積もって、冬の静かな情景になっている。
冬の赤い実は、ピラカンサやナンテン、ウメモドキなどよく見かける。
ここのサンシュユの赤い実は、これらと違って、密でもなく疎でもなく、バランスが心地いいと私は思っている。
雪の降らない地方のサンシュユの実は、この写真のものよりもっと密に枝に付くらしい。
木全体が赤々と燃えているように見えるほど賑やかに実るらしい。
それが、冬枯れの落葉樹のあいだで、一際目をひくのだという。
平和公園のサンシュユは、侘しさのバランスが良いのだ。
白い雪と、ポツポツと赤い実。
寂し過ぎず賑やか過ぎず、静かな存在感がある。
遠目に目立っているのではなく、近づくとはっと気がつく。
こんな所に赤い実が・・・と。
雪の中をとぼとぼ歩いて、赤い実に気がつき、少し元気をもらう。
ああ、赤は良いなと思いながら、またとぼとぼと歩みを進める。
冬の都市公園の、感傷的な旅人を励ましてくれるサンシュユの赤い実だ。
サンシュユの赤い実。 |
雪をかぶった赤い実。 |
池のほうへ枝をのばしているサンシュユ。 |