雪だるまの孤独
悲しい雪だるま。 |
行き止まって往き黙る雪だるま
雪だるまのまま留まる方法は無い。
消えかかって、何時から雪だるまでなくなるのか。
雪だるまが崩れて雪塊になるとき、その雪原に雪だるまの孤独が立っている。
消えた孤独は、いつまでも立ち続けるだろう。
それでも、春の若草に心癒されることがあるかも知れない。
足の無い雪だるまの悲しさは、生まれた場所が行き止まりという自らの運命。
雪だるまの悲しさは、自身の運命について、何も語れないという悲しさ。
行き止まって往き黙る雪だるま。