私の雪かき道具とその使用方法
角スコとツルハシ。 |
雪かきはトレーニング
体を動かすことが好きな私にとって、冬場の雪かきは、ほとんど趣味に近いかもしれない。
そして、趣味の山歩きや山スキーが楽しい事ばかりではなく、多少の労苦がつきまとうように、趣味の雪かきにもそれは多大につきまとうことになる。
私にとって雪かきは、山歩きや山スキーのための、日常的なトレーニングのようなもの。
雪かき運動は、冬山へ入るための「体慣らし」なのである。
そんな「雪かき」であるが、一日中それを楽しんでいるわけにはいかない。
生業をこなさなければならないからだ。
よって、雪かきを効率よく行うための道具が必要である。
もっとも効率の良い雪かき道具は、エンジン搭載の家庭用除雪機であるが、これは高価だし、置き場所も必要だし、経費がかかるし・・・・。
何よりも、雪かき労働からの「派生」が期待できる筋力トレーニングにならない。
というわけで、人力による雪かきのための道具を揃えてみた。
角型スコップとツルハシ
上の写真は、頭部(すくい部)が鉄製の角形スコップとツルハシ。
土木作業現場でよく見かけるものである。
このふたつは、圧縮されて固く締まった雪や凍った雪に対して、その破壊力で対応する雪かき道具である。
通路や駐車場に固く張付いた雪(氷)の層を、これらの道具で砕いて、人力で移動可能な状態にするのだ。
固く締まった圧縮雪に対しては、ツルハシを打ち下ろして掘り起こし、生じた雪の層の亀裂に角型スコップを差し込んで圧縮雪の断片を地面から剥がす。
ほとんど氷に近い雪や、氷そのものに対しては、ツルハシの破壊力で粉砕して、角型スコップで除去する。
このふたつを使用するには、一定の腕力が必要だ。
そのため、これらを各自の体力に合わせて適度に使う事によって「腕力が鍛えられる」という「副収入」が得られる。
両方ともポリカーボネート製であるが、そんなに丈夫では無い。
固い雪や凍った雪に対して力任せに使うと、すぐに壊れてしまうデリケートな雪かき道具だ。
両方とも、軽くて柔らかい新雪(パウダー)用途である。
雪押し(スノープッシャー・ハンドラッセル)
雪押しは、スノープッシャーとかハンドラッセルとか呼ばれている。
呼び名が、その道具の役割を説明している。
ブレードが除雪ドーザの除雪板のミニチュアみたいな形だ。
平らな場所に降り積もったふわふわ雪を、適当な箇所に押し集めるための道具である。
降り積もった雪が軽いものなら、雪押しでラッセルした場所はきれいに除雪されている。
軽い雪を押すだけで雪かきができるので、腰が楽。
軽い新雪で、積雪20~30センチぐらいまでの除雪に効果的な道具だと思う。
雪べらは、雪はねとかスノーショベルとか呼ばれている。
スコップのスプーンの部分が広いので、軽めの雪をすくって投げ飛ばしたり、スノーダンプに雪を盛り上げるときに使う。
雪押し(スノープッシャー・ハンドラッセル)で集積した雪が軽くて柔らかいものなら、この雪べらですくってスノーダンプに積んでも良い。
平らな場所に降り積もったふわふわ雪を、適当な箇所に押し集めるための道具である。
降り積もった雪が軽いものなら、雪押しでラッセルした場所はきれいに除雪されている。
軽い雪を押すだけで雪かきができるので、腰が楽。
軽い新雪で、積雪20~30センチぐらいまでの除雪に効果的な道具だと思う。
雪べら(雪はね・スノーショベル)
雪べらは、雪はねとかスノーショベルとか呼ばれている。
スコップのスプーンの部分が広いので、軽めの雪をすくって投げ飛ばしたり、スノーダンプに雪を盛り上げるときに使う。
雪押し(スノープッシャー・ハンドラッセル)で集積した雪が軽くて柔らかいものなら、この雪べらですくってスノーダンプに積んでも良い。
スノーダンプ深底タイプの横の姿。 |
スノーダンプ(スノーキャリー)
上の写真は、私が愛用しているスノーダンプの深底タイプ。
軽い新雪なら、雪べらで盛り上げると、標準タイプのスノーダンプの1.5倍ぐらいは雪が入ると思う。
これで、30メートルほど離れた公園へ雪を捨てに行くために10数回車道を往復している。
標準タイプのスノーダンプより積載量が多めなので、運搬効率が良い。
筋肉にも負荷がかかるし、仕事もはかどる。
筋肉にも負荷がかかるし、仕事もはかどる。
スノーダンプ標準タイプ。 |
スノーダンプ標準タイプの横姿。 |
上の写真は、標準タイプのスノーダンプ。
下の写真のような、除雪ドーザが車道を除雪して家の前に置いていった雪を運ぶのに使用している。
トラックや乗用車のタイヤで踏み固められた車道の雪塊は固くて重い。
これに対しては、シャープなスノーダンプを雪塊の下に差し込んで雪塊をすくいあげ、公園まで運ぶ。
雪塊の下に差し込んで足で蹴る部分を角材で補強してある。
手でスノーダンプを押すハンドルの握りの部分は、高い位置で押せるようにパイプで加工してある。
雪かき道具をカスタマイズすると雪かきの効率が良くなる。
これも雪かき道具の使用方法である。
「除雪」が置いていった車道の雪塊。 |
スノーダンプ深底タイプに雪を満載した姿。 |
駐車場や歩道に降り積もったふわふわの新雪は、まだ軽い新雪のうちの片付けなければならない。
雪押しで集め、スノーダンプですくい、雪べらで大量に積み込む
そのままにしておくと、自動車や人の靴底で踏み固められて固く重くなり、雪かきの効率が悪くなってしまう。
雪押し(スノープッッシャー)で駐車場の新雪を一カ所に押し集めて小さな山を作り、その山へ深底スノーダンプを差し(押し)入れて雪の山をすくう。
さらにその上に、雪べらで周囲の雪をすくって積み上げ、雪べらの裏でスノーダンプの雪の上部を叩いて平らにし、また雪を積み上げる。
その作業を3〜5回ぐらい繰り返すと、上の写真のように、スノーダンプが雪を満載した姿になる。
雪を大量に運ぶことで、雪かきに要する時間が短縮され、なおかつ筋肉に負荷がかかる。
家の前の除雪と筋力アップのためのトレーニングが同時に行える。
これが私の、雪かき道具の使用方法。