夏椿の冬芽と果殻(かかく)
ナツツバキの冬芽と果殻 |
犬の散歩途中の公園でナツツバキの冬芽を見つけたので、カメラでマクロ撮影を試みたがピンボケになってしまった。
冬芽のそばには、ナツツバキの果実の殻である果殻(かかく)が越冬して残っていた。
初夏に白い花が咲き、秋には葉の紅葉が鮮やかなナツツバキだが、その果実はまだ目撃していない。
ナツツバキの花や葉は、冬に花を咲かせるツバキほど分厚くはない。
常緑樹のツバキの葉は厚くてツヤが目立つが、ナツツバキの葉にはツヤがほとんど無い。
球形のツバキの実からは、有名なツバキ油が採れるらしいが、ナツツバキの実からも油のようなものが出るのかどうか・・・・。
手持ちの図鑑には、その記載が無い。
同じツバキ科の樹木なので、共通な要素がありそうだがと思ってネットで調べたら、中国ではその種を酒に浸して薬用酒をつくっているとか。
これも判然としない。
ツバキの影に隠れてあまり存在感の無い木なのかなと思ったが、庭木としての人気は高いらしい。
比較するのがいけないのだ。
ツバキもナツツバキも、人間の都合で同じ仲間に分類されているが、違う存在だぞと自己主張している。
ナツツバキの特徴ある樹皮も、その一端だ。
樹皮が剥げ落ちて、下の写真のような模様になっている。
だがこれも、幹の外観がサルスベリに似ているので、ナツツバキをサルスベリと呼ぶ地方もあるとか。
植物には色鮮やかで目立つものがある。
私たちはそれらにだけ目を向けてしまいがちだ。
他は意識的に注目しなければ見落としてしまうものが多い。
植物自身は、しっかりとそれなりに自己主張しているのだが、それが人間には届かない。
人の目は、目立つものを追いかけてばかりである。
年老いてから、人々は、自身がいろいろな事物を見過ごしてきたことに気付く。
身近な植物に、こまごまと目をやるようになるのは、それらに対する罪滅ぼしかも知れない。
比較するのがいけないのだ。
ツバキもナツツバキも、人間の都合で同じ仲間に分類されているが、違う存在だぞと自己主張している。
ナツツバキの特徴ある樹皮も、その一端だ。
樹皮が剥げ落ちて、下の写真のような模様になっている。
だがこれも、幹の外観がサルスベリに似ているので、ナツツバキをサルスベリと呼ぶ地方もあるとか。
植物には色鮮やかで目立つものがある。
私たちはそれらにだけ目を向けてしまいがちだ。
他は意識的に注目しなければ見落としてしまうものが多い。
植物自身は、しっかりとそれなりに自己主張しているのだが、それが人間には届かない。
人の目は、目立つものを追いかけてばかりである。
年老いてから、人々は、自身がいろいろな事物を見過ごしてきたことに気付く。
身近な植物に、こまごまと目をやるようになるのは、それらに対する罪滅ぼしかも知れない。
手前がナツツバキの特徴のある樹皮 |