冬の雀は、なぜ太って見えるのか

冬の雀
用事で神社の駐車場にクルマを停めたとき、雀を見かけたので、その写真を撮ってみた。
冬に、雀を見かけることは、あまりない。
私にとって、めずらしいことだ。

広い庭付きの家に住んでいれば、雪の上に小鳥の餌をまいて、雀を呼び寄せて楽しむことができる。
その餌を食べるために、可愛い雀が寄ってくる。
でも、カラスも来るらしく、それが大変らしい。

可愛い雀が餌を食べる愛くるしい姿は見たいが、餌を貪るカラスは見たく無いということ。
雀は可愛いが、カラスは醜い。
そういう感じ方をする人が多い。

酷寒のカラスは、忌まわしく見えるのだろうか。
桜の枝に止まった雀。
ところで、雪を被った桜の枝に止まっている写真の雀は、ちょっとふっくらしている。
俳句の冬の季語に「ふくら雀」というのがある。
「ふくら雀」とは、冬の寒い中、全身の羽毛をふくらませることで暖かい空気を溜め込み、寒さを防いでいる雀のことだとか。

その雀の姿が、ふっくらと丸いので、「ふくら雀」というらしい。
おなじ雀を扱った冬の季語に「寒雀」というのもある。
「寒雀」とは、冬に見られる太った雀のことだそうだ。

しかし、雀は冬に太るわけではない。
その地にとどまって越冬する雀は、秋から冬にかけて体の表面を覆う毛が冬毛に生え変わる。
雀の冬毛は空気を取り込むことができて、冬毛に被われた空気が断熱効果を発揮するのだそうだ。

そのために、冬の雀はふっくらとして見える。
「寒雀」は「ふくら雀」のことだった。
冬に雀が太って見えるのは、冬毛を空気で膨らますという越冬の方法なのだ。

石で出来た冷たそうな狛犬の近くで、冬の雀は、よりいっそう暖かそうに太って見える。
冒頭の写真は、ちょっとした冬の一コマ。

雀は、小さな体で精一杯、冬を物語っているようだ。

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