雑談散歩

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春のコブシの冬芽

コブシの枝
コブシの木の枝。
去年の12月の初め頃に見かけたコブシの冬芽を見に行った。

この地方ではコブシの花は、桜(ソメイヨシノ)よりも先に咲き、桜が散った後も花はまだ枝先に残っている。

綿毛のコブシの冬芽は、去年見た時とあまり変わっていないように見える。

下の拡大写真をよく見ると、芽自体がちょっと膨らんだ感じと緑っぽく色づいた様子が、去年と違う点のようだ。

今年は桜の開花が例年よりも早いという予報なので、もしそれが当たっていれば、コブシの開花も早いに違いない。

コブシの花は、低地では葉に先んじて開くが、海抜の高い場所では、葉と同時に出るらしい。

この写真のコブシは、海抜の低い公園のものなので、白い花が先に開く。

気温が高まれば、このコブシの花芽はどんどん花へと変化していくことだろう。

それを見るのは楽しいことだ。


コブシは朝鮮半島南部と日本全土に自生しているという。

日本の農村では、昔、コブシの開花が農作業の目安になっていたらしく、「田打ち桜」と呼ばれていたようだ。

のどかで平和な農村を象徴しているような花である。

朝鮮半島と日本に、そののどかさがずっと続けば良いのだが・・・。

春のコブシの冬芽は、今日のうす寒い曇り空に、綿毛にくるまって、まだ眠っているようなかっこうだ。


コブシの花芽
コブシの花芽を拡大。
コブシの冬芽の付いた枝
この冬芽がやがて、コブシの白い花になる。

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