青空へ飛び出したサンシュユのつぼみ
青空とサンシュユのつぼみ。 |
このあいだ見た時より、つぼみ達が飛び出している。
パッと飛び出しているやや紡錘状の黄色いのを、サンシュユの花と見間違えそうだが、まだまだ花になっていない。
花になる前のつぼみ達の場所取り合戦なのだ。
みな、いい位置を占めようと背伸びしている。
一番目立つ位置で花を咲かせようという努力。
毎年出てくるつぼみ達が人間の子どものように、それぞれが固有の存在だとしたら、このサンシュユの木は無数の天使のような子ども達を輩出していることになる。
それぞれが固有な存在だから、サンシュユの花は、それぞれが微妙に違う。
それを眺める楽しみは、もうちょっと先だ。
冬芽を眺め、つぼみを眺め、花を眺め、青葉を眺め、赤い実を眺め、紅葉を眺める。
眺めていると、時の流れを空間の変化で認識しているかもしれない「植物」の、その感覚を私自身でも養っているような気分になる。
自然鑑賞とは、そんなものなのかも。