「下手すると・・・・」は魔の言葉
知人に「下手すると」が口癖の人がいる。
彼の場合、上記の用例からもわかるように、「下手すると・・・ヤバいかも」という言い方が割と多い。
例えば、向こうから大きな犬が近づいてくると。
彼は、「下手すると、あの犬ヤバいかも。」と言う。
曇り空の雲の色がだんだん黒っぽくなってきたのを見上げながら、
「下手すると、雨がヤバいかも。」
彼の場合、上記の用例からもわかるように、「下手すると・・・ヤバいかも」という言い方が割と多い。
彼の「下手すると」には、「こういう不利な条件下では、もしかすると悪い結末を迎えるかも知れない」という危惧が込められている。
「悪い結末」は、イコール「ヤバい」なのだ。
そういう人の思考方法には、常にネガティブな結末が用意されている。
明るい未来に向けて備わっているエネルギーは、萎みつつある。
よっぽど失敗を恐れているのか。
よっぽど失敗に通じているのか。
悪い結末ばかりを列挙して、「これもダメあれもダメ」と言うのに似ている。
せっかく産み落とされたアイデアの、否定的な面を発見する達人。
何事も生産できない慎重派。
一見、賢明風。
何事も生産できない慎重派。
一見、賢明風。
だが、自分の人生は悪い方にばかり展開するのでは、と自らドラマ化しているに過ぎない。
「下手すると」はそういう登場人物の決め台詞。
「下手すると」はそういう登場人物の決め台詞。
彼は「下手すると」という魔の囁きを、いつどこで耳にしたのだろう。
「下手すると」という決まり文句に、すっかり魅了されてしまっている。
実は「下手」を予防するために、「下手すると」を連発しているのだが・・・。
「下手すると」という決まり文句に、すっかり魅了されてしまっている。
実は「下手」を予防するために、「下手すると」を連発しているのだが・・・。
こうすれば良い、ああすれば上手くいくという肯定的な発想を思い出すことで、人は「下手」を予防できる。
「下手すると」という魔の常套句を、カッコ良くまとい込んだつもりが失敗のもと。
「上手くいくと、すべては上手くいく」
それが状況を切り開く、好転エネルギーの源であると信じている。