サンシュユの葉の新芽
葉の新芽が出始めたサンシュユ。 |
青森市内の桜の開花は不順だが、平和公園のサンシュユは順調のようだ。
満開の花の傍らから、初々しい葉の新芽が顔を出し始めた。
サンシュユは早春に花を咲かせる木だから、寒さには強いのだろう。
サンシュユは江戸時代中期に、中国や朝鮮半島から渡来した植物と言われている。
外来種として生き延びてきたのだから、天候の不順に対しても強いのかも知れない。
私たちは、野生種としての純度が高いと自然環境に強いと考えがちであるが、本当のところは解らない。
人間ほど自然環境に対して順応できる動物はいないのでは、と私は、素人考えでそう思っている。
自然交配であったか人工交配であったか、その起源は別として、人間が作った園芸種であるソメイヨシノが、天候の不順にはかくも弱い。
その危うさが日本人の情を誘うのか。
人間は、稲に代表される農作物を自然環境に対して「強いもの」に品種改良してきた。
自然の造作は気ままなようだが、人間の手による創造は確かなものを目指してきたのだろう。
でも、大自然の前では確かなものは何も無い。