雑談散歩

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単色の鮮やかさ・チューリップの花の色合い

赤色チューリップ
絵本によくある、赤いチューリップ。
朝の犬の散歩コースに、小学校の裏を歩くことがある。
その裏庭に植えられたチューリップの色合いが鮮やかだったので、写真に撮った。

あまり手入れされていない感じのお花畑は、緑色の草が生い茂っている。
緑の絨毯から浮いたチューリップの花の色鮮やかさが、春の可愛い雰囲気を漂わせていて楽しげだ。
チューリップならではの優しい色合いが広がっている。
赤いチューリップ
赤いチューリップ三人娘。
チューリップの花を見ると、子どもの頃よく見た、NHKテレビ放送の「チロリン村とクルミの木」という人形劇を思い出す。

そのなかに、チューリップのつぼみの「リップちゃん」が登場する。
彼女は不思議な予知能力を持っていて、チロリン村に危険が迫ると「リップ!リップ!」と可愛い声で叫んで、村人に注意を促す。
当時の私は、チューリップの花には、そういう予知能力の伝説があるのかなと思っていた。

詳しく調べた訳ではないが、数多く存在するチューリップにまつわる昔話や伝説は「美しい女性」がらみのものが多く、「チューリップの予知能力」を扱ったものは無いようだった。
しかし、この鮮やかな花の色合いを眺めていると、不吉なことよりも楽しい予感が湧いてくる。

淡黄色のチューリップ
何か語りかけているような、淡い黄色のチューリップ。
咲きそろったチューリップの単色の鮮やかさは、遠目にも目立つ存在だ。
緑を背景にして、様々な色合いが楽しげに笑っているような踊っているような。
花の先が丸いもの、尖ったもの、フリル状のもの。

花の形も一重から八重と様々。
そんな花達の群生は、やっぱり、楽しい予感で満ちている。
チューリップが、明るい春を代表する花であることがよく解る。

チューリップの花壇
道路際のチューリップの花壇。
ピンク色のチューリップ
上を向いて、あどけない小鳥のくちばしを思い起こさせるピンクのチューリップ。
ちなみに、チューリップには「がく」が無いように見える。
茎から上がすぐに花、のように見える。

これが、色合い豊かなチューリップを楽しい雰囲気に印象づけているのだが、実は、チューリップの花には「がく」がある。

それは、この記事のいちばん下の写真を見ると、よく解る。
いちばん下の写真のチューリップの「花びら」は6枚ある。
でも、よく見ると、3枚は内側、3枚は外側と、明確に出ている位置が違う。

「花びら」の形も違う。

6枚の「花びら」のうち外側の3枚が「がく」で内側の3枚が「花弁」なのだそうだ。
ユリとかアヤメの仲間も同じように、「がく」が無いように見えるが「がく」はあるのだ。

ともあれ、単色の鮮やかさ・チューリップの花の色合いを、まずは、この記事の写真でお楽しみ下さい。

濃い黄色のチューリップ
しゃれた感じの黄色のチューリップ。
ごく薄い黄色のチューリップ
淡い黄色が滲み出た大人のイメージのチューリップ。内側の3枚が花弁。外側の3枚は「がく」。
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