側溝蓋の様々な方法
鉄製オリジナル側溝蓋。 |
西日本では、最近の大雨で側溝があふれることが頻繁に起こっているらしい。
集中豪雨が滅多に無い青森地方では、雨水で側溝があふれることは滅多に無い。
そんなことを考えながら犬の散歩をしていたら、やたらと側溝が目についた。
そうして眺めていると、側溝の蓋には色々な形、いろいろな材料のものがあって面白い。
鉄板のオリジナル側溝蓋
上の写真は分厚い鉄板の側溝蓋。
工場の駐車場前の側溝蓋で、おそらくオリジナルだと思われる。
鉄板の厚さは15ミリぐらいはありそうだ。
重量級のトラックが出入りしても心配ない頑丈さである。
鉄板に長円状の穴を開けているのは、側溝の掃除の際に蓋を持ち上げるための手がかりの穴なのだろう。
しかし、これを人力で持ち上げることは不可能。
穴に長いバールを差し込んで、テコを使って浮かせてずらすぐらいが精一杯。
それでも、溝の掃除はできる。
縞鋼板の側溝蓋
上の側溝蓋は縞鋼板でつくったもの。
軽くて丈夫で、滑り止め付き。
先程の分厚い鉄板の蓋よりもはるかに一般的である。
この蓋は軽めだが、手で持ち上げるための手がかりがないので、側溝掃除の時はバールなどが必要。
木製手作り側溝蓋
上の写真の縞鋼板の奥の蓋は、木製の板でつくったもの。
これは家庭でも手軽に作れる側溝蓋だが、経年劣化が激しいので安全管理が重要。
方法としては最も安易であるから、それだけに弊害も多い。
劣化した板から抜けた釘や木ネジが、タイヤのパンクの原因になる可能性もある。
劣化した板から抜けた釘や木ネジが、タイヤのパンクの原因になる可能性もある。
腐ったドブ板を踏み抜いて足の骨を折るなんてこともありそう。
コンクリートの側溝蓋
上の写真は、おなじみのコンクリート製側溝蓋。
道路管理者が側溝を設置する際に用いることの多いものである。
分厚いコンクリート板の中には鉄筋が入っていて強度を保っている。
蓋を持ち上げるための凹みがブロックの両側についているが、この穴でハイヒールのかかとを折るうっかりな女性もいらっしゃるらしい。
これも重いが、屈強な若者なら、両手で持ち上げることは可能である。
市内で、車両や人の横断の無い場所では、蓋の無い側溝も多く見かける。
積雪時に蓋の無い側溝に足をとられて、転びそうになったことがあった。
グレーチング
私が最も理想的だと思うのが上の写真の側溝蓋。
いわゆるグレーチングというやつ。
扱いやすさ、丈夫さ、側溝蓋としてのオシャレさは他を抜きん出ていると思う。
側溝の内部の状態も一目瞭然。
衛生的でもある。
ただ、重量級の車両が行き来する場所では、そこまで強度対応が無いので不向き。
一般家庭前の側溝蓋としては、充分強力である。
側溝蓋のまとめ
と、いろいろ書いて来たが、公道の側溝蓋の敷設や撤去は道路管理者の業務となっている。
いくら自宅の前だからとといっても、勝手には敷設・交換はできない。
公道の側溝蓋に関しては、道路管理者もしくはお役所の該当部局の確認が必要である。
公道の側溝蓋に関しては、道路管理者もしくはお役所の該当部局の確認が必要である。