そんな写真は、多くのメディアで利用されることになる。

新聞やテレビ放送、インターネットでは「注目」が価値につながるからだ。

注目を集める写真の順位としては、女性の裸（半裸）の写真が上位を占めているようだ。

女性の裸（半裸）の写真を採用しているコマーシャルも多い。

男性はもちろん、女性も、女性の裸の写真に注目する。

1. 美しさに対するあこがれ。
2. 若さや健康に対するあこがれ。
3. 性に対するあこがれ。
4. 母性に対するあこがれ。

女性の裸の写真は、いろいろなあこがれの的となっている。

性的な欲情に対してセンセーショナルに働きかけるアダルト系の写真も注目を集めている。

それらの写真は、日常のなかで保たれている秘密をのぞきみたいという欲望の対象であることが多い。

それは、暗黙の了解で保たれているものを破壊したいという欲望であるかも知れない。

公然と表に出すことがためらわれる写真の類いである。

そのガイドラインは、職場の同僚や家族（子ども達）がそばにいる状況で表示するのがためらわれる写真ということであるらしい。
インターネットでの写真の公開についてGoogleはそう定義している。

家族同伴で見ることが可能な、女性の裸（半裸）の写真が、社会的に注目を集めるのにふさわしい写真ということになる。

その写真は絶妙なバランス感覚を持っている。

その裸の露出において、危険過ぎず、平坦過ぎず、上品過ぎず、下品過ぎず、ありきたりではなく、過度に挑戦的でもなく。

遠い記憶に働きかけるような力を持った写真。

非日常的な懐かしさと平凡さが漂っている写真。

女性の裸とは、もともとそういうものであるのかもしれない。

いろんな記憶をめぐる感傷が混在している写真が、私としては、もっとも注目したい写真である。