涼しげに垂れ下がるエゴノキのつぼみ

エゴノキのつぼみ
エゴノキの白いつぼみ。
昔の人は、木の実を見つけると、何でも口に入れてみたようだ。
エゴノキの実は、口に入れると喉や舌を刺激して「えぐい」らしい。
「えぐい」とは、あくが強くて、いがらっぽい感じの味覚のこと。
エゴノキの名前の由来は、この「えぐい」からきているという。

何人もの人が、このエゴノキの実を摘んで、「えぐい!えぐい!」と叫び声をあげたことだろう。
昔の人々の叫びが、木の名前になった。

この「えぐい」味の正体は、有毒物質のサポニンだという。
サポニンと聞くと石けんを連想してしまう。
サポニンという響きがシャボンを思わせる。
サポニンには界面活性作用があって、昔の人は、サポニンの成分を含む植物を石けんとして使っていたらしい。

食べてみたり、手で揉んでみたり。
何かの役に立つであろうと、古代の人は懸命だったようだ。
この世にあるものは、役に立たないものはないという発想があったのだろう。
役に立つ何かを見つけることが、古代人にとって重要な仕事だった。

それは、今も変わらない。
私たちは、時の流れの中で永遠に古代人であり続ける。
新しい発見が時代を押し進め、新しい古代人を在らしめる。

散歩の途中で、ふと見かけたエゴノキ。
そのエゴノキが、古代への空想を導いている。
散歩の楽しみのひとつは、空想の楽しみ。
エゴノキの垂れ下がった白いつぼみには、空想を楽しませる面白さがある。

さて、エゴノキの花は、まだつぼみ状態である。
白い釣鐘状のつぼみが風に揺れて涼しそうだ。
このぶら下がったつぼみがぶら下がった花を咲かせる。
味が「えぐい」というエゴノキの果実を見ることが出来るのは秋になってからだ。

エゴノキ
一様にぶら下がっているつぼみ。
垂れ下がったエゴノキのつぼみ
地面を向いて花開くのを待っているつぼみ。

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