2013/07/06

後から腹が立ってくる(思い出し怒り)

思い出し笑いは、よくあること。
多くの人たちが、思い出し笑いの経験を持っている。
街を歩いているときとか、クルマを運転しているときに、ふっと以前あった可笑しかったことを思い出して独りで笑ってしまう。
思い出し笑いは、多くの場合、気分がスッキリする。
ストレス解消に役立っていることもあると思う。

これとは反対に、ストレス発生の原因になると思われるのが、「思い出し怒り」。
その時は、普通の気分だったのが、後になってだんだんと腹が立ってくるというもの。
後悔に似ているが、後悔ともちょっと違う。
そういう腹立たしい思いに駆られることがある。

例えば仕事の取引で、取引相手にかなり高めの価格を提示されたにもかかわらず、その時はそのことに気がつかずに笑顔で了解したりして。
後のなって、価格が通常よりも高めなことに気がついて、そのことに無性に腹が立ってくる。
この場合、立腹の対象はふたつある。
1)その時、的確な対応が出来なかった自分自身に腹が立つ。
(2)その時、適正な価格を提示しなかった相手の思惑に対して腹が立つ。
このふたつのその時の事を思い出して、「思いだし怒り」が発生する。
そして、結局は終わってしまったことなので、仕方が無いな、とあきらめる。
あきらめると同時に、自身の対応の「まずさ」について反省もする。
今後の予防策みたいなことについても、ちょっと考えてみたり。
こういう反省的な「思い出し怒り」はそれなりに自己発展のための建設的な要素がある。

「思い出し怒り」には、もうひとつのタイプがある。
何かイライラしていて気分が良くないときに、過去に感じた腹立たしい思いを思い出して怒ること。
過去の怒りを追体験するケースである。
この場合は、心に反省とかそういう理性的な働きはなく、ただただ憎悪感だけが増幅してしまう。
自身の今の怒りを、過去の感情のサーバーに同期させるような「思い出し怒り」だ。
過去に抱いた怒りの感情を忘れ去れないタイプの人に、この「思い出し怒り」は多いように思う。

虚栄心の強い人は、その虚栄心にもとづいたプライドも高い。
そのプライドが傷つけられると、傷口から怒りの感情が噴き出してくる。
不要な虚栄心を捨てることができない人は、過去に抱いた怒りの感情も捨てきれないのだろう。
虚栄心は気がつかないうちに育つもの。
自身の虚栄心を自己反省の対象にしている人は、感情的な思い出し怒りに翻弄されることは無い、と思う。
怒りをコントロールして、それを自身のスキルアップに利用するか。
あるいは、怒りの感情の赴くままに、自身を成長させる手がかりを失ってしまうか。
「思い出し怒り」の行き着く先は、その人が人生で獲得した方法次第ということかも知れない。

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