社員に嫌われる上司のタイプ
居酒屋のカウンターで独りで飲んでいたら、隣に座っていたサラリーマン風の二人連れの会話が耳に入った。
その若い二人の男は、いろいろな話をしていたが、酔いが進むに連れて、会社のことや直属の上司のことに話題を振り始めた。
会社の悪口大会が始まったのだ。
でも、単なる悪口ではない。
よく聞いていると、観察と分析に基づいた具体的な評価のようなものだった。
その点で、なかなか聞き応えのある悪口大会だった。
そのうち二人で、仕事の進行を妨げる上司のタイプについてまとめ始めた。
今の若い人たちは、まとめ方が上手い。
感心した。
では、そのタイプとは。
(1)仕事とプライベートの区別が無い上司。
これは、いつまでもダラダラと仕事をしていて、部下のプライベートな時間を浸食する上司のことらしい。
けじめが無く、段取りの下手な上司にこのタイプが多いという話。
なるほど、なるほど・・・・。
(2)仕事のスキルが無いことを自覚していない上司。
このタイプは当然、部下のカバーにも気がつかないらしい。
こういう人物は、避けるに越したことは無い、というのが賢明そうな若者の結論のようだ。
でも、会社組織では、避けることのできない問題でもある、と嘆く。
その嘆きを、カラオケで晴らそうと、二人は夜の街へ消えていった。
しかし、この「まとめ」は自営業者の私にも当てはまる事柄だ。
特に(3)は身につまされる。
優柔不断な私にとっては切実な問題だ。
自営業者の場合、自身が上司であり部下でもあるのだから、マイナス効果は計り知れない。
そう反省しつつ、私は居酒屋学校の授業料を払ったのだったが・・・。
ひょっとしたら、社員に嫌われる上司のタイプは、自営業者のオヤジタイプなのかも知れない。