公園の花壇でキクイモモドキ(ヒメヒマワリ)が花盛り
公園の花壇の一角に黄色い花が群生しているのが目についた。
イエローエンベーダーと言われているオオハンゴンソウが、ついに、この公園まで根っこを伸ばしているのか。
近づいて見ると、違うようだ。
花の雰囲気は似ているが、葉っぱが違う。
この花壇の花の葉は、ヒマワリの葉っぱとそっくりだ。
(もっとも、ヒマワリもキク科の植物なのだが・・・)
(もっとも、ヒマワリもキク科の植物なのだが・・・)
そう思って、調べてみると「ヒメヒマワリ」という花だった。
ヒマワリのミニチュア版のように見えるが、外輪の花びらと内側の筒の部分との大きさのバランスが違うようだ。
ヒマワリは、中の筒の部分が大きくて目玉のようだが、ヒメヒマワリの筒は小さめである。
さて、ヒメヒマワリによく似た花にキクイモモドキというのがある。
このキクイモモドキの一般流通名(商品名?)がヒメヒマワリと言うそうだからややこしい話だ。
つまり、キクイモモドキの別名が「ヒメヒマワリ」だが、それとは別にヒメヒマワリという植物も存在するということなのだろう?
下の写真をよく見ると、葉っぱのつき方が対生(左右対称)である。
キクイモモドキとヒメヒマワリの見分け方のひとつに、葉のつき方があるそうだ。
キクイモモドキは対生(茎に左右対称に葉がつく)。
ヒメヒマワリは互生(茎に交互に葉がつく)らしい。
と言うことは、写真の花はヒメヒマワリという名で呼ばれている「キクイモモドキ」であった。
どうにもややこしい。
似ている花が多くて、キクイモモドキ(ヒメヒマワリ)はヒマワリほどの個性が無いため、日本ではあまり栽培されていないとのこと。
だが、この公園では、群れになって精一杯自己主張しているように見える。
群がる葉っぱの波の上に顔を伸ばして、楽しそうに呼吸している。
その息づかいや笑い声が、聞こえてきそうな花の群れなのだ。
花は、人間のつけた名前で自己主張するのではない。
花の咲いている姿そのものが、存在の主張であるのだろう。