イヌタデの草紅葉
(側溝脇のイヌタデ。) |
事務所の駐車場の隅で、イヌタデが紅葉していた。
イヌタデの花のピンクと、濃い赤の葉が面白い。
茎も、濃い赤になっている。
イヌタデは群生していることが多く、群生したイヌタデの草紅葉は見事だと聞いたことがある。
あいにく、まだイヌタデの群生紅葉を見た事がない。
イヌタデは「あかまんま」 という呼び名で知られている。
昔は幼児の「ままごと遊び」に、イヌタデの花や実が、赤い「まま(飯)」としてよく使われたらしい。
子供心にも、赤いものに華やかさを感じて、それを遊びの素材として取り入れたのだろう。
道端でよく見かけるイヌタデの赤い花を、欠けた白い茶碗に盛れば 、たちまちその場所は子ども達だけの家庭という空間に早変わり。
「ままごと(飯事)」とは、大人を排除した子ども達だけの仮想空間なのである。
イヌタデの赤さに魅了されてか、子どもだけの家庭に魅了されてか、現実の家庭からの解放区として、あかまんまに彩られた「ままごと遊び」は 延々と続く。
子どもの空想のお伴として、イヌタデが活躍した、素朴な時代があった。
(紅葉したイヌタデの葉。) |