釜臥山展望台からの展望
釜臥山展望台からむつ市内とむつ湾を展望。 |
今日は、9日と違って空が晴れていたので、展望台からの景色を見る事が出来た。
山の紅葉の具合は、まだ早いのか、そんなに鮮やかではない。
2階建ての釜臥山展望台の建物の2階にベランダがあって、そこに立つと周囲を展望することができる。
晴天の時は、八甲田山や北海道まで見渡せると言われているが、今日はあいにく雲が多かったので、遠方を望むことは出来なかった。
展望台駐車場から、恐山方面を眺めると宇曽利湖(宇曽利山湖)の湖面がちょっと見える。
ここから眺めると、宇曽利湖がカルデラ湖で、釜臥山を含めた周囲の山が火山湖の外輪山であることがよく解る。
外輪山の峰は、釜臥山、鶏頭山、地蔵山、剣山、大尽山、小尽山、北国山、屏風山、と八峰あるらしいが、そのひとつひとつは確認できなかった。
恐山の下調べをしていたら、 山の名前の確認で景色を楽しむ事が出来ただろう。
「恐山」と言うと、恐山という山があるように思えるが、「恐山」という 峰は無い。
上記外輪山の総称が「恐山」であるらしい。
だが、八甲田山が八甲田連峰とされているように、恐山連峰という呼び方も無い。
広範囲には、恐山山地という 地理上の呼び方があるが、その山域はむつ市、風間浦村、大間町、佐井村にまたがっている。
この地方(青森県)の人が 「恐山」と言う場合、それは恐山霊場を示すことが多い。
恐山霊場は、高野山、比叡山とともに、日本三大霊場のひとつとなっている。
この記事の、一番下の写真は、釜臥山展望台より4〜5キロ手前にある恐山展望台から撮ったもの。
宇曽利湖の右側の、裸地地帯が恐山の霊場。
恐山街道から分岐して、釜臥山展望台に続く約7キロの山岳道路は、「かまふせパノラマライン」と呼ばれている。
かまふせパノラマラインには、上記ふたつの展望台の他に、むつ湾を臨むことが出来る「むつ湾展望台」がある。
三箇所の展望台のなかで、建物があるのは釜臥山展望台だけ。
建物の中には、休憩用のベンチやトイレ、それにジュース類の自動販売機がある。
レストランとかの飲食店は無い。
風が強い日は、屋内にいて、広いガラス越しに風景を楽しむことが出来る。
尚、釜臥山山頂付近には、自衛隊のレーダーサイトがあり、釜臥山展望台でも携帯無線機を手にした自衛官らしき人物がパトロールしている。
当然、観光地にふさわしく無い作業服姿の、人相の悪い私は2〜3の質問を受けた。
パトロール隊員は、「・・・・・・・・・異常なし。」とか「・・・・・・・・・了解。」とか、盛んに無線機で交信している。
あきらかに、私たちの日常とは違う緊迫した日常がここにはあるようだった。
緊迫した日常と、のんびりとした観光地が同居している 異質な場所という印象を持った。
釜臥山展望台建物の利用時間は午前8時30分〜午後9時30分。
かまふせパノラマラインは冬期は閉鎖しているとのこと。
釜臥山展望台の駐車場から太平洋側を展望。 |
釜臥山展望台の駐車場から恐山方面を展望。 |
恐山展望台から宇曽利湖を展望。 |