雑談散歩

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股引(タイツ)を履くタイミング

枯葉
枯葉舞う寒い季節。
2〜3日前に八甲田大岳に初冠雪があって、青森市内は日増しに寒くなりつつある。

防寒上着にはまだ早いが、そろそろ、防寒用の下着が必要となってくる時期。

私は、今日から股引(タイツ)を履く事にした。

寒さが増すと、体が冷えるせいか、朝の腰痛がひどくなる。

下半身を温めることは、腰痛防止になるから、早めに股引を着用することにしたのだ。

それが、私の股引を履くタイミング。

若者は、寒さが厳しくなるギリギリまで我慢して、限界状態で股引着用となるようだ。

屋内勤務の若者は、真冬でも股引を履かない者も多いという。

年寄りがそんなことをしたら「やせ我慢」になる。

我慢するということは、苦痛に耐えること。

高齢者にとっては、苦痛自体が肉体の劣化につながる。

快適さを求めて、先手を打つことが、高齢者の生活の方法だ。

老人の知恵。

股引をためらわずに早めに着用することも、些細なことだが、老人の大事な知恵。

肉体の機能を充分に働かせるためには、体を温めなくてはならない。


下着としての股引には、タイツの他、パッチとかスパッツとかの名称があてがわれることも多い。

猿股をブリーフと呼ぶように、股引をスパッツと呼んでみたり。

その方が、消費者のオシャレ感覚を満足させるからだろう。

ファッション衣料のスパッツは、伸縮性のある素材でできた、腰から脚までピッタリとフィットするようなズボンのことを言うらしい。

登山用具にもスパッツというものがあって、こちらは、登山靴の中に泥水や小石、雪、ゴミなどが入り込むのを防ぐための脚絆(ゲートル)。

登山用のスパッツは、足首から膝までを被い、腰まで届くことはない。

もともとのスパッツ(spats)の意味は、脚絆に近いものだったらしい。

スパッツ(脚絆)が、なぜスパッツ(股引)になったのか。

下着業界の販売戦略故だろう。

呼び方はどうであれ、機能面での優位性が老人には必要なのだ。

「下半身復活股引」 などというのが、もしあれば、ちょっとダサイかも知れないが、老人には十二分に魅力的な「名よりも実」となる。

ともあれ、若者のまねをして股引を履くタイミングを間違うと、「下半身復活」どころか、この冬、腰痛に苦しむことになる。
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