植栽の木枠梱包のような雪囲い
公園事務所の前の雪囲い。 |
この公園で、もっとも早い雪囲いである。
去年の秋は、11月の24日頃 には、公園の雪囲いが終了していた。
ドウダンツツジの葉が、鮮やかな色に紅葉しつつある。
それが、板材の陰になって見物できないのが残念だ。
貫板と垂木を使っての雪囲いは、木枠梱包に似ている。
木枠梱包とは、電子機械や産業機械、機械部品や美術品などを輸出や輸送する時に施されることが多い梱包方法である。
板材の隙間から梱包品を見ることが出来るので、「透かし梱包」とも呼ばれている。
私は若い頃、梱包製作会社でアルバイトをしたことがあるので、梱包方法にはちょっと詳しい。
写真の植栽の雪囲いの方法も「透かし梱包」のようで面白い。
木枠梱包(透かし梱包)のような雪囲いの利点は、下記の 通りだと思う。
(1)風圧を受けにくい。
(2)中の植栽の様子を透かし見ることが出来る。
(3)木枠梱包は重量物に対応した梱包方法であるから、この雪囲いの方法は雪の重量に対応可能である。
コスト的には、材料と手間がかかることから、かなり高めと思われる。
公営の公園ならではの雪囲いなのだろう。
植栽をしっかりと梱包することで、降雪や吹雪や冬の強風の衝撃から、細い幹や枝を守るので、かなり安全確実な雪囲い方法のひとつだと言える。
木枠梱包のような雪囲いは、この公園では、主にドウダンツツジの植栽に対してなされている。
コの字型に植えられたドウダンツツジを囲っている。 |
紅葉途中のドウダンツツジ。 |