納豆とネギの組み合わせが、なぜ良いのか
朝食のネギ入り納豆。 |
一般に日本人は、粘り気のある食物を好むと言われている。
ご飯には、モチモチした食感のお米の方が美味しいとか。
価格の高い高級米 と言われている米(コシヒカリなど)は、柔らかくて、粘りのなかに甘みが潜んでいて、そういう食感に人気があるようだ。
ナメコ(キノコ)の粘り、ナガイモの粘り、昆布の粘り、山菜のミズ(ウワバミソウ)のトロリとした食感と、日本には粘り系で愛食されている食物が多い。
もっとも、食の好みは人それぞれだから、日本人だから粘り系を好むとは断定できないが。
粘り系食物の代表格は、納豆だ。
関西地方出身者は、納豆が苦手な方が多いと言われているが、現在では関西地方でも納豆の可食率は上がっているらしい。
さて、いくら粘り気のある納豆が好きだからと言っても、やたらにネバネバしたものには閉口してしまう。
過度なネバネバを抑えて、好みの粘り気で納豆を愛食するために、色々な納豆の薬味が登場する。
たまごとか、青じそとか、からしとか、大根おろしとか。
私が最も好むのは、長ネギの刻み。
納豆にはこれしかないと思っている。
納豆にネギはなぜ合うのか。
もっとも、ネギには、納豆どころか、いろんな食材に合う「調味料」的なところがある。
ラーメンやそばつゆ、みそ汁に冷や奴と、ネギ無くしては、味が引き立たない料理が多い。
なかでも、納豆には欠かせない薬味だと、私は思っている。
(1)納豆のトロリとした粘りに、長ネギのピリッとした辛みが良く合っていて美味しい。
(2)長ネギのサクサクした歯触りが、納豆の過剰なネバネバを抑えてくれる。
(3)長ネギ自身の粘りが、納豆のネバネバと混ざり合って、食べやすい適度な粘り気を 実現している。
(4)長ネギの香りが、納豆の強い匂い(刺激臭)を和らげてくれる。
(5)納豆の茶系の色に、長ネギが、緑の色合いを添えて、見た目としても食欲が湧く色合いになっている。
以上5点が、私が思いついた、納豆にネギが合う理由。
また、ネギにはビタミンA、C、β-カロティンが含まれていて、栄養的にも納豆とベストマッチだとか。
体に良いものは美味しい。
だから、納豆とネギの組み合わせは、 私にとってベストマッチなのだ。