雲の隙間の冬青空とショッピングセンターの賑わい
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冬の雲と青空。 |
雲の隙間が広がって、冬の青空が顔を出している。
「冬」という言葉はいろいろな言葉と結びついて、歌謡曲の題名や、テレビドラマのタイトルになっていることが多い。
「冬のリビエラ」とか「冬のソナタ」とか。
小説の題名や、クラシック曲の題名にも採用されたり。
阿部知二の「冬の宿」とかシューベルトの「冬の旅」とか。
それだけ「冬」という言葉は、ある種の感情を刺激する要素を持っているのだろう。
逆に言えば、多くの人達は、「冬」という言葉に刺激されやすい。
そういえば、薬師丸ひろ子さんの曲に「冬の青空」なんてのがあった。
「何気なく見つめてた青空
街角で人を待つ間に
薄い雲が飛んで
冬の陽に透き通っていく」(歌詞より抜粋)
で始まる歌謡曲だ。
題名は「冬の青空」だが、歌詞の中に「青空」が登場するのは歌い出しだけ。
これは「冬の青空」の儚さを表現するための作意なのか。
この歌は以下の歌詞で締めくくられる。
「幸福は胸の奥の水平線
溶ける風のひとかけら
ゆるやかに波が寄せて
いつのまにか時間が止まる夢の中」(歌詞より抜粋)
上の歌詞の「幸福」という言葉を「青空」と置き換えれば、「青空」は「夢の中」にあることになる。
この記事にある写真は、ショッピングセンターの駐車場から撮ったもの。
今日は、店内がやけに混んでるな、と思ったら週末だった。
歳末?の週末。
買い物客は、冬の青空が垣間見える駐車場から、ショッピングセンターの華やかな店内へ。
週末のショッピングセンターの賑わいと、歳末の装飾に、人々の心は「青空」になる。
だって、外は寒い冬じゃないか。
冷たい風が、心の隙間に入り込んで、気分が沈みがち。
外では、もう、厚い雪雲に「冬の青空」は閉ざされてしまっただろう。
でもショッピングセンターの中にいれば、いつのまにか時間が止まる夢の中。
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雲が退いて、青空が広がる。 |
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冬の青空。 |