雪の中の色彩
雪の中の緑の草。 |
雪の中にも色彩はある。
積もった雪を長靴のつま先でほじくってみたら、右の写真のような青々とした色の草が出て来た。
雪の下一帯に広がる緑のシバ。
シバは、雪の中でも緑色なのか。
西洋シバは寒さに強いと言われているから、この緑の草は西洋シバなのだろう。
雪が融けて地面が露出しているところでは、イロハモミジの枯葉。
紅葉の頃、真っ赤だったモミジの葉は、枯葉になっても鮮やかな枯葉色だ。
その枯葉の下に、緑色のシロツメクサ。
年中見られるシロツメクサも、寒さに強いようだ。
厳冬期に入っても、緑の草は、雪の中でこのままだろうか。
雪の中では光合成ができないから、枯れてしまうのだろうか。
これは自然界の大きな謎・・・では無くて、無知な私にとってのちょっとした謎。
白い雪の世界はモノクロームだと前回書いたが、雪の中には、鮮やかな色彩が凍り付いていた。
冬の支配者である冬将軍といえども、色彩を消し去るほどの力を持ってはいない。
凍てつく寒さが強まれば強まるほど、豊かに輝く色彩を求める思いが働く。
その思いは、年老いた枯葉にもある。
色彩を消さない枯葉の強い思いを感じながら生活することが、冬将軍に立ち向かう方法。
鮮やかな枯葉色。 |
枯葉の下の緑の草。 |