スズメやハトの冬の朝の食事と、生き物の共存共栄
タイルの上に落ちたケヤキの実を食べるスズメ達。 |
彼らは、ケヤキの木の下の、タイル敷きの歩道の上に落ちたケヤキの実を食べているようだ。
雪の上よりも、タイル敷きの方へ集まっているのは、タイルが食卓として雪の上よりも安定しているせいだろう。
スズメは、人間が集落をつくると、そこに居着く。
人間が集落を離れると、スズメの姿も消える。
スズメには、そういう傾向があるらしい。
こんなに人家の近くで暮らしているのに、人間になつくことは無い。
焼き鳥用の食材として、人が捕まえていた時期が長くあったせいだろうか。
人間に狙われながらも、人間の近くでしか生きられないという在り様が、この鳥を賢くしている。
スズメの後ろ姿。 |
ケヤキの実を探しているスズメ。 |
平和公園のケヤキ広場へ行くと、たくさんのハトの群れ。
こちらもケヤキの実を食べているのだろう。
こんなに多くの鳥が、一心に実をついばんでいるところを見ると、鳥達にとってケヤキの実は、今が旬なのかも知れない。
美味しくて、栄養たっぷり。
この時期に、そういうものをたくさん食べておかないと、厳しい冬を乗り切れない。
結果的に、ケヤキの木は、スズメやハトを養っていることになる。
共存共栄?
ケヤキの木は、自身の子孫の繁栄だけを意識しているのでは無いかも知れない。
自身の種を、小鳥たちに食べさせているケヤキの、「共存共栄」の 意識。
人がケヤキの大木のそばに佇むと気持ちが落ち着くのは、ケヤキの「共存共栄」の意識のせい?
スズメやハトの、冬の朝の食事風景を見下ろしているケヤキの意識。
そのスズメを捕まえて食べる、人間の食欲をも、静かに見下ろしているのかも知れない。
ケヤキ広場にハトの群れ。 |
せっせとケヤキの実をついばんでいる。 |