ケヤキの木と、ツツジの雪囲いの関係
雪囲いの下のスズメ。 |
雨も雪も降っていないので、ツツジの枝の下での「ナントカ宿り」では無さそうだ。
このツツジは常緑性で、真冬でも緑の葉で覆われている。
何をしているのだろうと、カメラ片手に近づくと、スズメたちは一斉に飛び去った。
ツツジの根元には、スズメたちの足跡が点々。
すぐ側のケヤキの木から落ちた、細い枝先付きの枯葉。
それが、雪囲いの中のツツジの根元に吹き溜まっている。
なるほど、これだね。
スズメたちは、雪囲いの空間のなかで、ケヤキの実を啄んでいたのだ。
ツツジの根元には、西風で吹き寄せられたケヤキの実の「枝豆」がどっさり。
雪囲いは、スズメたちにとって、レストランの店内感覚か。
囲いのある安堵感につつまれながら、スズメたちは食事をしているのだろう。
ケヤキの木は、雪が積もっても、まだ枯葉を身にまとっている。
時々、風に散って、白い雪の上に落ちだ枯葉が、ツツジの雪囲いの中へ滑り込んでいく。
ツツジの雪囲いの中は、スズメの餌場となっているようだ。
上空のケヤキの木が、せっせと「枝豆」を落としてくれる。
なかなか落葉しないケヤキは、スズメたちにとって蓄えの良い木であるのかも知れない。
ケヤキの貯蓄は、ツツジの雪囲いレストランへ提供される。
そうして、吹き溜まったケヤキの葉が、ツツジの肥やしになるのかどうか。
肥やしにはならなくても、ツツジの足元を温める暖房ぐらいには、なっているかもしれない。
常緑性のツツジの雪囲い。 |
雪の上のスズメたちの足跡。 |
ケヤキの木と、その下のツツジの雪囲い。 |