屋根の形状と落雪の、気になる関係
寄せ棟屋根。 |
切妻屋根。 |
上の2枚の写真は「寄せ棟屋根」(上)と「切妻屋根」(下)を同時刻に写したもの。
屋根面の向きは、どちらも南向き。
犬の散歩のときに、毎日のように眺めている屋根なのだが、妙に気になる。
上の写真のように、いつも「寄せ棟屋根」の方の落雪が早い。
「切妻屋根」の家は、まだ新しいので、屋根の塗装の状態も良好なはず。
ネットの工務店のサイトなどで調べると、「寄せ棟屋根」 よりも「切妻屋根」の方が落雪しやすいとある。
どのサイトにもそうあるから、一般的にはそうなのだろう。
落雪を促す屋根の形状は、単純な屋根の形ということになるらしい。
「片流れ屋根」や「切妻屋根」が望ましいとのこと。
屋根の傾斜は、どちらも似たようなものだが、微妙な角度の差が、写真のような結果を招くのだろうか・・・。
落雪には不利なはずの「寄せ棟屋根」の落雪が早い。
「寄せ棟屋根」は、写真のように、いつも両側の棟に近い部分の落雪が、早くから起こる。
「寄せ棟屋根」の傾斜した棟が「雪割り」の役割を果たしているようにも見える。
しかし、これは素人考え。
滑りやすい屋根ふき材(ステンレス鋼板やフッ素樹脂鋼板等の滑雪能力のある金属板など)も落雪の促進に対して重要だとか。
また、屋根用塗料はフッ素加工のものが、落雪に効き目があるらしい。
一概に、屋根の形状だけでは推し量れない落雪の世界だ。
私が、なぜ、屋根の形状と落雪の関係が気になるかと言えば、それは冬山の雪崩の予測のため。
雪崩れやすい地形を知る参考になるまいかと、方々の屋根を見上げて、カラスに笑われている始末。
カラスは、こう言って笑っている。
「スキーに良い斜面は、雪崩にだって恰好(滑降)の斜面なのさ。」