2014/02/21

2014年関東甲信地方の大雪がもたらしたもの

 大量の雪が滅多に降る事の無い地域に暮らす人々は、「自分たちは雪害に遭う事は無い」という思いを抱いている方がほとんどではあるまいか。

そんな地域に、思いもよらない大雪が降った。

それに伴って、多くの被害が発生。

この一週間の、関東甲信を中心とした記録的な大雪は、大雪に無縁だった各地に多くの雪害をもたらした。

(1)屋根に積もった雪の重みが原因で、住宅が損壊する。

(2)大雪による家屋の倒壊のせいで、その下敷きになるなどの死亡事故の発生。

(3)大量の積雪で 道路が遮断されたことによる山間部集落の孤立。

(4)大量の降雪によるビニールハウス損壊などの農業施設の被害。

人的被害・人的影響、経済被害、建物被害は多大であった。

降雪が激しかった山梨県や長野県では、まだ被害集計が出来ていないという。

この地域の被害状況が明らかになれば、今回の大雪による被害はさらに拡大する見込みであるらしい。


雪の上の犬
雪国の犬。


埼玉県の農業被害は、21日にまとめた結果によると 過去最大となった。

家畜の圧死や凍死。

野菜や花植木などの作物の損壊。

などの被害額は、229億円と発表された。

こういう被害状況を見ると、雪国に大雪が降るのは雪害ではないような気がしてくる。

雪国では、大雪に対する備えが「万全」でなければならないはずであるから。

雪国という言葉には、「雪害国」という意味合いよりも「雪と共存している地域」という意味合いの方が強い。

今回の「非雪国 」での多大な雪害は、関東甲信地方に二重の被害をもたらした。

(1)突然の大雪による被害。

(2)「非雪国」でありながら雪国同様の備えを設けなければならないという被害。


私の62年の人生に限って言えば、以前は、地域的に特定できる気候が存在した。

北の雪国に大雪はつきものというような。

しかし最近では、地域的に特定されてきた気候が不安定になりつつあるようだ。

竜巻被害が増大しつつあることも、最近の自然災害としてクローズアップされている。

地震をはじめとした「自然の脅威」が人々の危機意識に影響を与えている。

それに伴って、人々の生命や財産に対する価値観がどう移り変わっていくのか。

広大な自然の中で生かされている命という観点からは、うまいアイデアは湧いてこないような気がする。

2014年の関東甲信地方の大雪がもたらしたものは何か。

多大な被害。

と、もう一方では、新しい可能性。

新たな自然災害の出現は、自然と人生を考える新たな生活思想を生み出すのだろうか。