春の残雪と雪の変化
除雪ドーザで寄せ集められた雪 |
3月に入って、雪もどんどん融け出している。
それでも朝晩、まだ気温が低いので、道路脇や空地にはたくさんの雪が残っている。
これらの雪は、「雪」とは言っても、真冬の白くきれいな、柔らかい雪とは大違い。
氷の粒の集合体に近い形態と性質を持った「雪」である。
新雪から残雪へ
新雪として降った雪が地上に積もる。
そうして、降雪と積雪を繰り返しているうちに暖かい春がやってくる。
新雪は、降雪時には、雪の結晶がほぼ完全な形で残っている。
その雪が地上に積もって、春の陽気を迎えると、丸みを帯びた小さな氷の粒や、粗大な氷の粒に変わる。
昼に氷の粒の表面が融けかかり、夜にはそれが再凍結。
「融」と「凍」を繰り返しながら、積雪は全体として縮まっていく。
氷の粒と化しても、その集合体がまだ白っぽい色に見えるうちは、雪と呼ばれる。
雪は雪でも春の残雪。
陽光を浴びて、ぐちゃぐちゃに融けかかった雪を、「腐れ雪」と呼ぶ人もいる。
日中の気温の上昇で、氷の粒の集合体である雪が融けて水になり、氷点下の夜に凍結したものは、もう誰からも雪とは呼ばれない。
路面のただの氷。
朝になって、陽が上ると、その氷が融ける。
埃を含んだ水溜りになって、蒸発の時を待つばかり。
やがて、蒸気となって天に昇り、上空で凍って雲へと還るのだ。
雪は雪でも春の残雪。
陽光を浴びて、ぐちゃぐちゃに融けかかった雪を、「腐れ雪」と呼ぶ人もいる。
日中の気温の上昇で、氷の粒の集合体である雪が融けて水になり、氷点下の夜に凍結したものは、もう誰からも雪とは呼ばれない。
路面のただの氷。
朝になって、陽が上ると、その氷が融ける。
埃を含んだ水溜りになって、蒸発の時を待つばかり。
やがて、蒸気となって天に昇り、上空で凍って雲へと還るのだ。
気温が上がると、雪の層をつくっている雪粒が水を含んで粗大化し、濡れたザラメ状になり、それが夜の氷点下で凍結すると乾いたザラメ雪になる。
山岳での粒の小さい乾いたザラメ雪は、スキー滑降に適していて、多くのスキーヤーが好んでいる雪質だ。
雪が水を含んだ状態で、気温が下がると積雪層の表面が「氷板」に変化する。