樹木越しの、雲が浮いている青空

サクラ越しの青空。
梅雨の合間の、雲混じりの青空。
夏の空は、雲が浮いていた方が面白い。
それは、なぜ。
(1)変化する雲の形が面白い。
(2)青い空と白い雲の、色の対比が面白い。
(3)白い雲が浮かんでいた方が、空に物語性があって面白い。
(4)雲に郷愁を感じる。
(5)雲を眺めていると、望郷の念にかられる。
(6)雲がもたらす懐古の情感にしんみりとする。
(7)雲越しに見る青空が、追憶を誘う。

空に雲が浮いていた方が面白い理由は、雲の形が、それを見る人の様々な情感を誘うから。

雲の浮いた空を、木々の枝越しに眺めてみると、さらに情感が深まる。
木の枝が、空を見上げていたのは、ずうっと昔から。
その空に漂っているのは、どなたの物思いなのか。

はるか大昔に、ブナやトチの木の枝越しに空を見上げていた少年がいたことだろう。
白い雲の浮いた青空に彼の追憶が誘われている。
石のナイフを持った少年が、縄文晩期の森の中に佇んで、物思いに耽っているのだ。
それから、二千数百年。
デジカメで空を見ている初老の男がいる。
同じ青空を見ていた少年との、気の遠くなるような時の距離を感じながら。

だが、雲の上の青空には、二人の様子がよく見える。
そんなに離れていない場所で、二人が同時に見上げている様子が、空からは、よく見える。
精緻な紋様の土器と、単純なデザインのデジカメ。
そんなに離れていない場所で、二つの道具が、空を通り過ぎる様子が、よく見える。

ポプラ越しの青空。

カツラ越しの青空

プラタナス越しの青空。

イチョウ越しの青空。

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