スギナの地下茎の隙間で発芽するツユクサ

ツユクサ。
春の終わり頃、事務所の軒下はスギナの大群生地帯だった。
そこで、仕事の合間に、スギナを少しずつむしり取って 、軒下の草取りに精を出した。
しかし、一時は静かだった軒下に、またスギナが復活しつつある。
スギナは、取っても取っても増える草なのだ。
この頃は、スギナの空いた所からツユクサも生えてきた。
スギナは、シダ植物に属するトクサ科の多年草で、地下茎で増殖する強靭な「雑草」。
手でむしり取ったぐらいでは、地上部分が一時的にきれいになるぐらいで、スギナの根絶にはならない。

一方、ツユクサの方は、種で増える一年草。
ツユクサは、このあいだ記事にしたムラサキツユクサ同様、一日花。
暑い夏の日は、昼過ぎに萎んでしまう。
訪れる虫を介して受粉することもあるが、午前中の短時間のうちに虫がやってくるとは限らない。
そこで、ツユクサの花は萎みながら、長い雄しべと雌しべを巻き上げ、絡み合わせて自ら受粉(同花受粉)するという。
こうして確実に実を結ばせ、秋の遅くに種子が地面に落ちる。
種のまま冬を越し、よく春に発芽する。

スギナとツユクサ。
びっしりと生い茂っていたスギナを抜き取ったおかげなのか、ようやくツユクサの茎が伸びて、葉が広がり始めた。
ツユクサは、梅雨が終わる頃に青く咲き始める。
ムラサキツユクサよりも、ちょっと遅めのご登場だ。
開花期は10月の初め頃まで。

スギナの地下茎の深さは、非農耕地では、地下10センチから30センチぐらいだと言われている。
茎の伸びたツユクサを手で引っ張ってみたら、するりと抜けた。
根の長さは、下の写真の通り10センチぐらい。
スギナを抜き取って、場所を空けてやれば、スギナの地下茎が残っていても、ツユクサの入り込む余地はあったのだ。

ツユクサの根。
下の写真は、まだ私が手を加えていないスギナのジャングル。
このスギナの根元をかき分けてみても、ツユクサの姿は見当たらない。
ツユクサどころか、他の草の姿は、ほとんど無い。
この入り組んだジャングルには、他の草の入り込む余地はないのだろう。

私がこのジャングルを取り除けば、ツユクサや他の草が入り込んでくるかもしれない。
そう思うと、軒下の自然では、動物としての私の手も、自然のサイクルの中に組み込まれているような気がしてくる。

雑草男だから、なおさらね。

スギナのジャングル。

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