広告

編集

足元に幼木の紅葉、見上げればコナラの黄葉

2021/06/29
コナラの幼木の紅葉。


コナラの幼木の紅葉を、このあいだ摺鉢山で見たのだが。
平和公園のコナラの幼木も、きれいに赤く紅葉していた。

この幼木は、去年の秋のドングリが発芽したもの。
その傍らに、かわいい今年のドングリが落ちている。
ドングリの下は、落ち葉のじゅうたん。

そばのコナラの木を見上げたら、黄葉が輝いている。
なかには橙色になった葉もあるが、赤い葉は無い。

やはり、コナラの成木が、幼木のように赤く紅葉することは滅多に無いのだ。


コナラの果実。ドングリ。


上の写真のような、今年の秋のドングリたちも、来年の春から夏にかけて発芽することだろう。
その頃には、今年のコナラの幼木は、すっかり取り除かれているに違いない。

管理された自然である都市公園では、月日が経っても、山の自然のような変化は見られない。
すべては、緩慢に一定である。

その陰では、小さな変化が繰り返されている。
毎年、ドングリが発芽して。
毎年幼木が育ち。
毎年の草刈で、コナラの幼木は取り除かれる。

コナラだけではなく。
ケヤキも、サクラも、モミジも、ハウチワカエデも、エゴノキも同じ運命。
樹木の成長も、一定の高さに調節される。

ただ、紅葉の色合いだけは毎年変わる。
鮮やかだったり、くすんでいたり。
赤みが、退いたり増したり。

だから、いつかこの公園で、コナラの赤が輝く紅葉を、見ることができるかもしれない。


コナラの黄葉。


私たちは公園の樹木を眺めているが、コナラの木は、公園を通る私たちを見下ろしている。
その変化におどろいているのかもしれない。
たくましい若者が、年老いて力の無い歩き方になり、やがて公園を訪れなくなる。
その間も、ドングリが発芽して幼木が育ち・・・・。

動物の一生は、その寿命まで。
草花や木の葉は、芽生えては枯れ、芽生えては枯れ。
毎年、その一生を繰り返す。

常に有るものと無常のものと。
公園は、そんな世界の展示場なのだね。

コナラの幹に、初冬のやわらかい陽光。


青森市「平和公園」のコナラの木。

広告