足元に幼木の紅葉、見上げればコナラの黄葉

コナラの幼木の紅葉。


コナラの幼木の紅葉を、このあいだ摺鉢山で見たのだが。
平和公園のコナラの幼木も、きれいに赤く紅葉していた。

この幼木は、去年の秋のドングリが発芽したもの。
その傍らに、かわいい今年のドングリが落ちている。
ドングリの下は、落ち葉のじゅうたん。

そばのコナラの木を見上げたら、黄葉が輝いている。
なかには橙色になった葉もあるが、赤い葉は無い。

やはり、コナラの成木が、幼木のように赤く紅葉することは滅多に無いのだ。


コナラの果実。ドングリ。


上の写真のような、今年の秋のドングリたちも、来年の春から夏にかけて発芽することだろう。
その頃には、今年のコナラの幼木は、すっかり取り除かれているに違いない。

管理された自然である都市公園では、月日が経っても、山の自然のような変化は見られない。
すべては、緩慢に一定である。

その陰では、小さな変化が繰り返されている。
毎年、ドングリが発芽して。
毎年幼木が育ち。
毎年の草刈で、コナラの幼木は取り除かれる。

コナラだけではなく。
ケヤキも、サクラも、モミジも、ハウチワカエデも、エゴノキも同じ運命。
樹木の成長も、一定の高さに調節される。

ただ、紅葉の色合いだけは毎年変わる。
鮮やかだったり、くすんでいたり。
赤みが、退いたり増したり。

だから、いつかこの公園で、コナラの赤が輝く紅葉を、見ることができるかもしれない。


コナラの黄葉。


私たちは公園の樹木を眺めているが、コナラの木は、公園を通る私たちを見下ろしている。
その変化におどろいているのかもしれない。
たくましい若者が、年老いて力の無い歩き方になり、やがて公園を訪れなくなる。
その間も、ドングリが発芽して幼木が育ち・・・・。

動物の一生は、その寿命まで。
草花や木の葉は、芽生えては枯れ、芽生えては枯れ。
毎年、その一生を繰り返す。

常に有るものと無常のものと。
公園は、そんな世界の展示場なのだね。

コナラの幹に、初冬のやわらかい陽光。


青森市「平和公園」のコナラの木。

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