熟成が進むカツラの果実

公園のカツラの果実に雪が積もった。
この寒さで、カツラの実の熟成が進んでいる。
袋果の色が、だいぶ黒ずんできた。
あとは、袋果が弾けて、羽根の付いた種子が飛び出すのを待つばかり。

ところで、低温下で家の水道管は凍結しがちなのに、なぜ樹木は凍結しないのだろう。
厳冬期でも枝の冬芽に養分を供給しなければ、冬芽は枯れてしまうのでは、という素人疑問が湧いて出る。

ネットで調べてみると、樹木にとって「凍害」は、生じる可能性があるという。
樹木は冬に備えて、葉・芽・幹や枝の細胞内を変化させるらしい。
それは、細胞内の溶液濃度を上げることで氷結点を下げ、耐凍性・耐寒性を獲得するためであるとか。
その耐凍性・耐寒性を獲得する前に、氷結点を超す気温低下におそわれたとき、樹木は凍結してしまう。
耐凍性・耐寒性を獲得した後でも、それを下回る低温にさらされる場合もある。
そうなると、細胞内の溶液が凍結し細胞が破壊され壊死する。
そのため、立ち枯れ状態となる場合もあるという。

八甲田山で、アオモリトドマツの立ち枯れた姿を見かけることがある。
低温による凍結が、あの立ち枯れの原因のひとつとなっているようだ。

樹木は冬場に安穏と眠っているわけではない。
絶えず凍結の恐怖と闘いながら、ひたすら春を待っているのだろう。

冬を生き延びた樹木は、春に華やかに萌える。

その季節は、まだ遠い。
今は、果実の熟成を静かに進めている、公園のカツラの樹木である。

袋果が黒っぽい色に変わってきた。

カツラの冬芽が赤っぽい。

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