残雪の北八甲田大岳・鬼面岩付近をスキーハイキング
本日の行程図(緑線:登り 紺線:下り/ブログ管理人書き込み)。出典:国土地理院ホームページ。 |
- 酸ヶ湯温泉の上の公共駐車場から、酸ヶ湯沢を左手に大岳方向を目指す。
- 次に、酸ヶ湯沢と鬼面沢に挟まれた尾根を登る。
- 鬼面岩を見物。
- 鬼面岩の上のテラスに出て、そこから大岳山腹を時計回りにトラバース。
- 大岳非難小屋まで回りこみ、夏の登山道沿いに大岳頂上を目指す。
降雪量が少なかったのに加えて、3月ごろから気温の高い日が続いたものだから雪消えが早かった。
この時期の八甲田の残雪は、今年は、例年よりもはるかに少ない。
ので、上記(4)のテラスまで、雪切れで辿り着けず。
結局、行程図に記した通り、鬼面岩の下で、通行不能となった。
酸ヶ湯公共駐車場で大岳を眺めたとき、雪がつながっていないように感じたが、予想的中。
鬼面岩の下までも、切れ切れの残雪をやっと伝って行き着いたような有様。
今年の残雪の少なさを身をもって痛感したしだい。
ブナの森。 |
残雪期の大岳へ到る一般的なルートは、夏の登山道に沿った形になっている。
「大岳環状コース」として、コース上には、丸いオレンジ色のコース指導標が設置されている。
- 酸ヶ湯公共駐車場からコース指導標に従って、傾斜の緩いブナの森やダケカンバの林を登る。
- 地獄湯ノ沢に出て、広い沢底を進み、沢の源頭まで登りつめ、仙人岱に到着。
- 仙人岱の雪原を、コース目印の竹竿に従って進み、大岳山麓から頂上を目指す。
(2)で地獄湯ノ沢から、硫黄岳と仙人岱の鞍部を目指して登り、仙人岱非難小屋の横に出、そこから大岳を目指すという一般コースもある。
また、酸ヶ湯温泉から湯坂を登り、毛無岱の雪原を歩いて、大岳非難小屋横に出、そこから大岳に登る一般コース(大岳環状コース時計回り)もある。
残雪が豊富であれば、大岳山頂に到るルートは、いろいろ設定できる。
そのルートの数だけ、大岳周辺のいろいろな景色に出会うことができる。
これが、残雪登山の面白み。
残雪期でなければ、出会えない風景が登山者を出迎える。
今回のルートも、そういうバリエーションルートとして、設定したのだったが、雪不足で達成できず。
目的地に到達できなくても、山を歩く楽しさに大した変わりは無い。
鬼面岩下の平地でのんびりできた。
眺望を楽しみながら、ランチタイム。
帰りは鬼面沢に沿って滑降し、「大岳環状コース」の指導標28番の地点に合流。
コース沿いに滑って、登山道登り口の鳥居に着いた。
酸ヶ湯沢の対岸。 |
前方に大岳が姿を現した。 |
南八甲田をバックに記念撮影。 |
大岳の鬼面岩。アオモリトドマツが鬼の角のように見えなくも無い。 |
到達最高地点から南八甲田を撮影。中央奥の山が南八甲田連峰の最高峰、櫛ヶ峰(1516.6m)。 |
鬼面岩のアップ。鬼の顔には見えないが、鬼面の雰囲気が感じられる。 |
帰りは鬼面沢沿いを滑る。 |
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