16枚の対話?桜の花写真
インターネット上で、もっとも多く出回っているのは、桜の花の写真ではなかろうか。
とは、私の推測なのだが。
桜の名所の公園で、焼そばの屋台を出しているおばさんが言ってました。
「花が咲けば、人が集まるもんだ。」と。
日本人は桜好き。
普段、あまり花に興味を持たない人でも、桜見物には出かける。
そんな多くの人たちが、桜を見、花の写真を撮る。
それを、インターネットにアップする。
時期がくれば、ネット上も花盛りになる。
「私たちが住んでいる町では、もう桜が咲きました。」と、花の話題で盛り上がる。
桜は、ネットコミュニケーションの人気話題。
そんな訳で、ネット上に桜の写真が横行するようになるのだった。
私は以前、ポスターの背景の写真素材として使うため、ネットのフリー素材を探したことがあるが、使えそうなものはなかった。
また、そんな仕事が無いとは限らない。
そこで、晴れた今日、犬の散歩のついでに、一眼レフを首から下げて、桜撮影。
できた写真を見たら、使えそうにないものばかり。
桜の写真を撮るのは楽しい。
デジタルカメラには、8ギガのメモリカード。
つい、パチパチと撮りまくってしまう。
犬が引っ張る。
風が吹く。
その合間に撮る写真だから・・・・
などと、言いわけ。
桜の写真を撮るコツは、自分で「こういう写真がほしい。」とイメージすること。
もう、「念写」できるぐらいイメージ作業に打ち込むこと。
そして、数多くの桜から、イメージ通りに咲いている桜を探し当てること。
あとは、それを好みの構図で切り撮れば良い。
そういう撮り方で100枚ぐらい写せば、なかに何枚か、気に入る写真があることでしょう。
デジカメのおかげ。
しかし、どんな撮り方をしても、桜を写せば、その花の賑わいを感じ取れる写真には仕上がる。
桜を撮るその人の心が楽しんでいるから、楽しい写真ばかりだ。
花にカメラを向けたとき、私は無意識のうちに何かを語っていたのだろうか?
アップした写真の桜が、ヒソヒソと、なにごとか語りかけているように見える。
それは、そうかもしれない。
桜の花を見るとき、多くの人は、桜になにごとか語りかけている。
桜の花との対話。
「まあ、きれい。」とか。
「良いわねえ。」とか。
「うんうん。」とか。
「今年も、ありがとう。」とか。
「ああ、生きていて良かった。」とか。
「・・・・・・・・・・。」とか。
そして、花が微笑みながら、それに応じる。
人生の応援花。
憂鬱な気分を、楽しい気分で吹き飛ばしたいなら、ネットの桜の写真を眺めるのも、ひとつの対処方法であるかも。