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ソメイヨシノの木に、果実が実った

2021/07/28
ソメイヨシノのサクランボ。


近所の公園のソメイヨシノが実を結んだ。
小さな小さなサクランボ。
姿は可愛いけれど、人間の食用には、酸っぱすぎて向かない。
 と、口にした人が話していた。

こんな可愛い実をかじるとは、なんて残酷なと、桜のお姫様は思ったかも知れない。
可愛い小鳥がついばむ程には、良いのだけれど。


こちらはまだ青いサクランボ。


世の中にソメイヨシノの果実は存在しないと言われている。
なのに、写真にあるように、公園のソメイヨシノは実をつけている。
それは、なぜか?

いろいろ調べてみた。
  1. ソメイヨシノは挿し木で数を増やしているクローン樹木である。
  2. 世界中にあるソメイヨシノは、全て一本のソメイヨシノから作られていることになる。
  3. このようなソメイヨシノには「自家不和合性」という性質があって、同じ樹木の中では受精せず結実しない。
  4. ソメイヨシノが受粉し受精し結実するとしたら、それは他種のサクラからの交配によるしかない。
  5. よってそれは、ソメイヨシノの枝に付いた果実であっても、ソメイヨシノの果実では無い。
  6. この果実が発芽して幼木が育っても、そのサクラはソメイヨシノという種では無いから。
という事らしい。


葉に隠れtるように慎ましく実っている。


ソメイヨシノの近くにシダレザクラ(品種名不明)の木がある。
このシダレザクラは、ソメイヨシノよりもちょっと遅れて開花する。
ソメイヨシノがほとんど散りかけた頃、シダレザクラが開花するというようなタイミング。

そのタイミングで同時期咲いていたサクラの花が受粉し合い、受精した。
こうして、自然に交配したソメイヨシノとシダレザクラが、お互いに結実したというのが、素人探偵である私の推理。


シダレザクラのサクランボ。


ともあれ、今年も、公園のソメイヨシノが可愛い実をみのらせた。

実はたわわにとは、とても言えない。
葉陰にひっそりと、慎ましく結実した可愛いサクランボ。


桜の葉陰にサクランボ。

可愛いサクランボ。
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