滝沢山地、謎の林道を散策
本日の行程図。出典:国土地理院ホームページ(http://maps.gsi.go.jp/?vs=c1&z=16#16/40.806801/140.939634)※赤色行程線はブログ管理人の書き込み。 |
今日も滝沢山地へ。
炎天下の平沢林道を北上。
かなり暑い。
以前から気になっていた林道(廃道)を歩いてみることにした。
その林道から尾根上に出てみようという試み。
林道は平沢右岸の尾根に向かって延びている。
うまくいくと三角点のある681.3ピークへたどり着けるかもしれない。
平沢右岸から林道をたどる。 |
林道(廃道)は敷石がゴロゴロしていて歩きにくい。
おまけにかなりの急傾斜。
こんな急坂の林道は見たことがない。
途中の森に伐採された形跡はない。
何のための林道なのだろう?
林道のための林道?
この先に何があるのだろうという好奇心が歩みを急がせる。
道幅2.5メートルぐらいの急坂の林道が、ジリジリ真夏の陽にあぶられている。
小さなキイチゴの赤い実。 |
山の斜面を崩して開いた林道にキイチゴが枝を伸ばしていた。
まだ青い実のほうが多い。
キイチゴのほとんどが、道の谷側から林道の開けた空間に進出している。
標高250メートルから300メートルの区間はキイチゴの株が多かった。
このままだと、この区間はキイチゴの棘の枝でおおわれてしまうことだろう。
フキの葉でおおわれている個所もある。 |
折り返しの見晴らしから平沢左岸の尾根を眺める。中央のやや尖った山が尾根上の734ピーク。 |
林道の折り返し点が、展望が開けている。
この前、赤沢から尾根伝いに登った734ピークが見えてきた。
こんな風に734ピークが見れるとは、楽しい場所である。
なんのために山へ登るのか。
自分がかつて登った山を眺めるために、山へ登る。
そうすると、その山に対する理解がちょっと深まる。
その山域のいろんな山へ登って、いろいろな角度から山を眺める。
それによって、その山域に対する理解がちょっと深まる。
この、ちょっとの理解が楽しいのだ。
敷石ゴロゴロの林道が続く。 |
上に向かって延々と続く林道。 |
標高400メートル付近から、林道上の草の姿が消えた。
最近削ったばっかりの林道のように思える。
下に向かう分岐が2~3カ所ある。
下に続いている林道も、まだ新しい様子である。
標高400メートル付近。石ゴロゴロが薄れて、いくぶん歩きやすくなる。 |
標高500メートル付近。森の中の林道は石ゴロゴロもなく快適。 |
林道上部の最後の分岐を過ぎてちょっと登った地点が、上の写真。
あたりは広い平坦状の地形。
雰囲気の良いブナの森が広がっている。
森の中を散策したら、大きなブナの古木を見つけた。
目測で幹の直径が120センチぐらい。
十和田市奥瀬のブナの巨木「森の神(ニドムカムイ)」の幹直径は約190センチ。
「森の神」の推定樹齢は400年であるから、この古木の樹齢は200年ぐらいはありそうだ。
こんな木との出会いが山歩きを楽しくさせる。
森の中で見つけた太いブナの古木。目測だが、直径が120センチぐらいありそう。 |
上の写真の森に至る急坂の林道が見晴らしポイントになっている。
ここから大毛無山方面の展望が楽しめる。
連なる峰々の景色が素晴らしい。
大毛無山にコンパスを合わせて現在位置を確認した。
大毛無山にコンパスを合わせて現在位置を確認した。
もっと上へ行きたいところだが、炎天下での石ゴロゴロ急坂林道歩きで腿の内側の筋肉がつってきた。
手持ちの水も少なくなりつつある。
今日のような高温の日は熱中症になる危険性も大きい。
大毛無山南尾根の展望を楽しめただけで満足した山行だった。
木陰でゆっくりランチタイム。
のち下山。