雑談散歩

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豪雪都市青森市の雪日記(10)・ふたたび凍える冬

道路はまた雪におおわれた。

  昨日と今日、久しぶりに、青森市内にまとまった雪が降った。昨日の降雪は15センチぐらい。今朝の降雪は8センチぐらい。今日の最高気温は0.5℃。最低気温は-5.4℃。久々の寒い一日となった。あたりが白く覆われると、家々で雪かきに追われる人たち。また雪かきの活気がもどった。活気がもどったと言っても、楽しそうな活気ではない。条件反射的な活気。雪国の人々は、そういうふうに体が動くようになっている。雪が降るのは、この季節の条件。雪を片付けるのは生活の条件。
 しばらく雪の降らない暖かい日が続いて、今年の冬もそろそろ終わりかなと思った頃、寒気団がやってきて、あたりまえのように雪を降らす。人々は、あたりまえのように雪かきをする。

雪が貼りついたポプラの裸木。

 圧雪の路上で滑って転ぶ。「そんな歩き方じゃ、転ぶのはあたりまえさ。」スリップして自動車同士が接触する。「そんな乱暴な運転じゃ、ぶつかるのはあたりまえさ。」若い女性が、肩がこる、腰が痛いと嘆く。「そんな薄着じゃ、あたりまえさ。」
 「そんな」「そんな」と言うからには、何か方法があるのだ。雪道で転ばない方法。雪道で事故らない方法。寒い冬でも肩がこらない方法。こんな豪雪地帯に30万人もの人が、長い間暮らしてきた。なにか良い方法があってあたりまえじゃないか。冬ほど「そんな」や「あたりまえ」が囁かれる季節は無い。
 寒気団がやってきて、ふたたび凍える青森市。昨日も今日も、乾いた粉雪が積もった。さぞや八甲田は愉快なパウダースノーになっていることだろう。本日21時現在の八甲田山酸ヶ湯の積雪深は286センチ。平年の86パーセントだから、やっぱり今年の八甲田は雪が少ない。
 ちなみに青森市内の積雪深は、67センチ。これは平年の同じ日付では、87パーセントにあたる。青森市も、雪は少なめ。少なめでも雪は雪。白く雪におおわれているうちは、春が近いだなんて、とうてい思えない。

雪をかぶった小路。

公園の上空は冬の青空。

雪のなかに顔を突っ込んで遊んだ愛犬の雪顔。

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