豪雪都市青森市の雪日記(11)・山頂にいる女神

今朝の積雪具合。

 今日はちょっとした雪降りの日。朝方、クルマの上に18センチぐらい積もっていた。例によって愛犬の散歩の後、雪かき。音楽がほしいなと思い、クルマのエンジンをかけて、カーラジオをつけたら、おお懐かしい。ショッキング・ブルーの「ヴィーナス」。1970年の初めに、爆発的に流行った曲だ。意外とこの曲は雪の日に合う。1970年、遠い昔の若い頃、青森から離れた西の地方で、雪の日に聞いた思い出があるからだろうか。若い頃、雪の日に聞いた曲は忘れない、てなこともあるかもしれない。
 雪の日と言えば、アダモの「雪が降る」。「トンベラネージュあなたは来ない」なんて、あやしいフランス語と日本語を入り混ぜて口ずさんだものだが。雪が降るのと恋人が来ないのが、同時に進行している冬の日。恋人が来ないのは、雪のせいではないだろう。雪が降ろうが降るまいが、彼女は来ない。いくら呼んでも彼女は来ない。そうだ、これは雪の歌じゃない。彼女が来ない歌なのだ。

クルマの上には18センチぐらいの降雪。

  彼女が来ない哀愁を雪に関連付けて、あたかも哀愁の雪が降っているように歌っている。そんなアダモのセンチメンタリズムは、雪国には、通用しない。雪が哀愁だなんて、とんでもない。という気持ちが、私にあるからショッキング・ブルーの「ヴィーナス」が心に響いたのかもしれない。それは、こじつけっぽいけどね。
 そう思って、「ヴィーナス」の歌詞を調べてみたら、出だしは「A goddess on the mountain top」だった。おお「山頂にいる女神」。だが、この歌は雪とは関係の無い歌。「ヴィーナス」という魅惑的なイメージの女性の歌。しかし、山に降り積もった白い雪はアラバスターのようであり、「山頂にいる女神」的でもある。だから、「ヴィーナス」の曲が、雪の日とマッチすると感じたのか。あるいは、単なる思い過ごしか。
 その置かれた状況のなかで、過去の歌を懐かしむこともある。過去の歌が、状況の再発見をうながすこともある。「山頂にいる女神」。たぶん過去の歌が、雪をそういうふうにイメージさせてくれたのだろう。
 この「ヴィーナス」も、昔口ずさんだ思い出がある。英語の歌詞の、あやしげな聞き取り。「シズガーレ ヤサイルシズガーレ ウェア アーモフェレス アーモファア チョキサヤ アーアアーア・・・・・」。呪文のように口ずさんで、せっせと雪かきをする。
 今朝の青森市は曇り時々雪。山は低い雲に隠れて、「山頂にいる女神」は見えない。

公園の林の中はモノクロームの世界。

振り返る雪犬。

カメラのレンズが雪に濡れて、平和公園のケヤキ広場が幻想的に。

雪をかぶったカツラの枝。

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