雑談散歩

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豪雪都市青森市の雪日記(17)・ブロック塀に11羽のスズメの隊列

ブロック塀の上のふくらスズメ。

 春めいて暖かくなってきたら、スズメを頻繁に見るようになった。事務所のブロック塀にスズメの隊列が止まっている。ブロック塀の手前に畑があって、そこに散らばっていた何かの種を啄んでいたようだ。私がクルマで来たら、一斉に飛び立って、塀の上へ。畑に積もっていた雪が融けて、土の面が露出している。冬の間、ずっと雪の下になっていた種子が熟成し、食べごろになったのだろう。こんなに大勢のスズメを見ることができるのはこの時期ぐらい。スズメは、寒い冬の日は、よく集う。まだ周囲に雪が残っているので、スズメの姿がよく目立つ。
 春は、ほとんどの野鳥の繁殖期なのだが、残雪が大量にあるうちは、スズメもその気にならないらしい。もっぱら食べて、体力をつけて子育てに向かう。

同じ方向を見ているスズメ。

 春になったとはいえ、外気はまだ冷たい。スズメも空気を毛の内側に取り込んでふっくらとしている。そういう姿のふくらスズメは、漢字で「福良雀」と書いて縁起の良いものとされている。スズメが丸々と太っていることは、その年の豊作を意味すると言われているらしい。ふくらスズメが豊作の象徴であるという反面、スズメは、秋に実った稲穂を啄む害鳥であるという説もある。いやいや、春には稲に取り付く害虫を食べてくれるから益鳥であるという説も。様々な人間の思惑をよそに、ふくらスズメは雪の上で丸々とふくらんでいる。顔つきも、ふくれっ面ぽい。そんな姿が、ふてぶてしくも可愛い。

11羽の雀の隊列。
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